『二十五、二十一』主演キム・テリ「結末に胸が張り裂けそうだった。ただ、愛させてと叫んだ」【インタビュー】

2022年04月12日 話題 #Netflix #韓国ドラマ

人気ドラマ『二十五、二十一』に出演したキム・テリ。明るい笑顔と溢れるエネルギーはナ・ヒドそのものだった。

【写真】キム・テリ、31歳に見えない“ドレス姿”

きらきら輝く純粋さを持ったナ・ヒドは、何色にも染まっていない“白紙”のような子だった。

キム・テリはそんなナ・ヒドを演じながら、重きを置いた部分について「演じる時、自分の経験からヒントを得る方だったが、私が経験した愛は1つなのでデータが少なすぎた。でもヒドに出会って気づいたのが、“この子も愛を知らない”ということだった。ヒドも白紙の状態から始めて、どんどん積み上げていく子だからあまり深く考えずに台本だけ読み取ろうと思った」と説明している。

(写真=tvN)

「ナ・ヒドを最も体現しているセリフを挙げるとしたらどれか?」と質問した場合、多くの視聴者がナ・ヒドの「あなたを手に入れる」を思い浮かべるだろう。これはキム・テリも同じだった。 

“史上最大の告白”とも呼ばれるこのシーンについて、キム・テリは「(演技が)本当に難しかった。俳優は本能的に自分のキャラクターが馬鹿っぽく見えないことを望んでいるが、そのセリフは本当に馬鹿みたいだった。ヒドは恋愛を漫画で学んだ子で、愛はあまりにも偉大だと考えている。チャット相手“インジョルミ”と会う約束をしたその場所にペク・イジンが来たのだから、あれはヒドが伝えられるベストな愛の言葉だったはず」と告白シーンを振り返りながら笑った。

続けて「とても面白いシーンなのに、私が十分に生かせなくて残念だった。そのセリフがヒドを最も体現しているセリフだと思う。馬鹿になること恐れずに表現したとき、きれいで可愛く見えるのが魅力」と、ヒドの魅力とともに当該シーンに対する残念な気持ちを吐露している。

(写真=マネジメントmmm)

4月3日に放送された最終回は、視聴者に大きな衝撃を与えた。

主人公であるキム・テリはこれをどう受け入れたのだろうか。

14話まで放送された時点で、サッドエンディングについて説明を求めると、キム・テリは「自分も脚本家に駄々をこねたりもした。悲しい結末を考えると胸が張り裂けそうだった。“ただ愛させてください”と叫んだ。しかし、『二十五、二十一』の話を作り始めた第1話からその方向性だったので、私が言うことはないみたい。それがこの作品の意図で、脚本家が伝えたいことなのだと結末を受け入れた」という。

続いて、コミカルでありながらも現実的だった『二十五、二十一』について、「ヒドの青年期がコミカルだったとしたら、新年を迎えて世の中が変わるのを見たヒドが“私も変わりたい”と初めてキスをする。それがヒドが現実に足を踏み入れる瞬間だと思った。大人になる過程で“その線”を越えるのだ。それはもう大人になった私たちが越えてきた線でもある」と説明した。

キム・テリは「“輝き”は時間が経てば、色あせていくが、その“輝き”を握ってみたという事実が大切で重要だということを脚本家が伝えたかったみたい。悲しいけどOK、認めるよ」と話している。

お茶の間の視聴者は「14話までが私の“史上最高のドラマ”だった」「ドラマの核心は“二十五、二十一は初恋”だと思う」など、さまざまな反応を見せた。

13話を境に、ナ・ヒドがコミカルな青年期の世界から現実的な大人の世界に足を踏み入れて始まった展開は、もしかしたらこのすべての反応を予見したのかもしれない。

(写真=マネジメントmmm)

キム・テリの青春はどうだったかという質問に「大学生のときはみんなでハメを外して遊んだ」と豪快な笑いとともに大学時代の話を明かし始めた。

キム・テリが演技と出会ったのは、大学2年生の時。演劇サークルが始まりだという。

彼女は「学校は後回しで、演劇に生きていた。3年生の終わり頃、真面目な友人が、私の成績表を見て、“このままじゃ卒業できない”と、時間割を組むのを手伝ってくれた。その友達がいなかったら卒業できなかった」とし、学校生活よりも演技に集中していた学生時代を振り返った。

演技を愛し始め、自分を信じて演技に全力を尽くした青春を送ったキム・テリは、青春を「ジョンボ」(最後まで耐え抜くという意味の新造語)と表現し、「耐えることがどれほど偉大なことであり、褒められるべきことか」とうっすら涙を浮かべた。

続いて「私も逃げたかったが、毎日与えられたことをやりながら耐え切れないことは手放しながらも耐え抜いた。あまりにも大変だった。それがどれほど偉大なことか私は知っている。耐えること自体が偉大だ」とし、今を生きる若者たちに応援のメッセージを伝えた。

なお、キム・テリが出演を務めたtvNドラマ『二十五、二十一』は、1998年に夢を奪われた若者たちの彷徨と成長を描いた作品だ。キム・テリは劇中、韓国代表フェンシング選手の無邪気な女子高生ナ・ヒド役を演じて話題になった。Netflixで配信中。

◇キム・テリ プロフィール

1990年4月24日生まれ。アナウンサーを夢見て新聞放送学科に入学するも、大学の演劇サークルがきっかけで女優を志す。2016年の映画『お嬢さん』で正式なスクリーンデビューを果たし、一躍脚光を浴びた。その後、映画『ムニョン』『1987、ある闘いの真実』『リトル・フォレスト 春夏秋冬』などに出演。2018年、俳優イ・ビョンホン主演の『ミスター・サンシャイン』でドラマ初出演&初主演を果たす。

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