映画『ミナリ』で韓国人俳優として初めてアカデミー賞を受賞した女優ユン・ヨジョン、『イ・サン』主演俳優イ・ソジン、歌手兼俳優、タレントとしても人気のイ・スンギなどが所属するHOOKエンターテインメント。同事務所のクォン・ジニョン代表が、所属アーティストと職員の計23人に総額160億ウォン(約16億円)規模の株を無償贈与した事実が遅れて知られ、話題を集めている。
1人当たり、平均7億ウォン(約7000万円)を超える金額だ。
HOOKエンターテインメント側は12月13日、「HOOKエンターテインメントのクォン・ジニョン代表が、所属俳優であるイ・スンギ、イ・ソジンなど所属芸能人と職員に株式の38%である167億2000万ウォンを無償贈与した」と明らかにした。
この内容は、先立って12月9日に行われたCHOROKBAEMメディアとの合併後の終了報告書公示などを通じても一部知られた。
金融監督院の電子公示システムに上がった「合併等終了報告書」によると、「株式会社CHOROKBAEMメディア(譲受人)が株式会社HOOKエンターテイメント(対象会社)の普通株1万株(持分率100%)をクォン・ジニョンの他、23人(譲渡人)から譲受した。資産譲渡額は440億ウォン(約44億円)であり、2021年12月9日付で売買代金の支給精算が完了し、本取引が終了した」と書かれている。
1株当たりの金額は440万ウォン(約44万円)だ。それぞれの株式数や具体的な金額は年次と職級によって、個人別に差をつけて支給されたという。ただ公示上の人数で単純計算しても、1人当たり平均7億2700万ウォン(約7270万円)が支給されたことになる。
会社の職員が成し遂げた成果と結実が、代表個人の“人生大当たり”で終わらず、すべての構成員の収益につながったという点で注目を集める。
これと関連してクォン代表は、「24年間マネージャーをしながら、所属事務所の芸能人たちが一様に韓国社会に及ぼす善良な影響力にいつも感謝の気持ちを持っていて、大変なときや楽しいときに苦楽を共にしたHOOK職員のすべてを私の本当の家族だと思った」と述べた。
続いて「私たちの家族みんなが幸せになってほしいという気持ちで今回の贈与を決心し、所属事務所の芸能人、そして1年目から20年目の職員までみんなに株式を贈与した。今後もHOOKの家族と一緒にさらに大きな夢を描き、CHOROKBAEMメディアと合併した会社で誰も行ったことのない新たな道を作り、一歩一歩、歩いていきたい」との立場を明らかにした。
去る2002年に資本金5000万ウォン(約500万円)で始まったHOOKエンターテインメントは、歌手イ・ソニをはじめ、俳優とタレントとして大活躍中のイ・ソジン、イ・スンギ、アジア初のオスカー女優ユン・ヨジョンなど、傑出したアーティストが所属する事務所として浮上した。
特に、ほとんどのアーティストがHOOKエンターテインメントと契約後には、移籍をしないことで有名だ。
なおHOOKエンターテインメントは今後、CHOROKBAEMメディアと共にニューコンテンツの企画および開発事業にさらにまい進し、第2の新たな跳躍を目指すと伝えた。
■イ・ビョンホンは返済王だった?巨額の借金を返した芸能人ランキング
前へ
次へ