韓国では段階的な日常回復を目指す「ウィズコロナ」を実施後、芸能界からも新型コロナ感染者が続々と出ている。
【注目】ウィズコロナ施行から1カ月…韓国で過去最悪の新規感染者5000人突破
俳優チョン・ウソンに続き、キム・スロ、コ・ギョンピョ、BLACKPINKリサらが相次いで陽性判定を受け、韓国芸能界の“日常回復”が困難となった。
俳優キム・スロは11月30日に陽性判定を受けた。彼は2回のワクチン接種を終えて、ブースター接種を控えていたが、コロナに感染して自宅隔離に入った。キム・スロの感染でドラマ『今日から私たちは』(原題)の撮影がすべて中断。キム・スロと同日に撮影したり、動線が重なったりした芸能人たちもスケジュールに支障が出ている。
去る11月26日の第42回青龍映画賞に授賞者として参加したチョン・ウソンは、11月29日に感染していたことがわかった。所属事務所によると、チョン・ウソンはワクチン接種が完了して2週間以上が過ぎたが、ブレイクスルー感染した。チョン・ウソンと共に授賞者として舞台に上がったイ・ジョンジェは、米ニューヨークで開かれた「第31回ゴッサム・インディペンデント映画賞」に出席するために、出国前に受けた検査で陰性判定を受けた。
チョン・ウソンの感染で映画界はもちろん、広告界まで緊急事態となった。チョン・ウソンと一緒に広告撮影した俳優イ・ビョンホン、チョ・スンウも検査を受け、幸い陰性判定を受けたが、スケジュールに支障をきたした。とある関係者は、「新型コロナの状況が悪化すると、すぐに映画館では食べ物の摂取が禁止された。再び萎縮が始まる様子だ。期待の海外映画が公開を控えているなか、映画界が再び停滞期を迎えるのではないかという懸念が出ている」と憂慮した。
コ・ギョンピョもチョン・ウソンと同じ日に感染が発覚した。彼もブレイクスルー感染だった。コ・ギョンピョの感染によって、出演するNetflixオリジナル映画『ソウル大作戦』(原題)は撮影を暫定的に中断した。ユ・アインをはじめとする『ソウル大作戦』出演俳優たちとスタッフは全員がPCR検査を進め、12月1日に陰性の判定を受けた。これに先立って『ソウル大作戦』は、去る8月にも撮影スタッフから感染者が発生して、撮影を一度取り消したことがある。
KBSの新しい時代劇ドラマ『太宗イ・バンウォン』を撮影していた俳優イェ・ジウォンも、11月27日に陽性判定を受けた。イェ・ジウォンはスケジュールをすべて取り消し、隔離中だ。他にも『国家代表ワイフ』(原題)、『紳士とお嬢さん』(原題)、『学校2021』(原題)などが新型コロナの影響で放送を延期したりした。
とあるドラマ関係者は、「出演陣や制作陣を問わず感染の判定を受けており、放送現場で集団感染が起こるのではないかという懸念の声が出ている」と話した。
「ウィズコロナ」でコンサートや海外ツアーなどを準備中だったK-POP界も、感染拡大で公演がキャンセルされるのではないかと危惧している。
BLACKPINKのリサも11月末、所属事務所YGエンターテインメントを通じて感染の事実を知らせた。他のメンバーであるジス、ロゼ、ジェニーは検査の結果、いずれも陰性と確認された。BLACKPINKメンバーは全員、ワクチン接種が終わっていた。
PENTAGONキノ、VICTONホ・チャン、SUPER JUNIORシンドンなども感染判定を受けたことがある。ミュージカル『BILLY ELLIOT』は女優パク・ジョンジャの感染で公演が一部取り消された。
11月1日から段階的な日常回復を目指すウィズコロナが施行されて以降、芸能界でも感染者が急増している。問題は、彼らがいずれもワクチン接種を終えていたにもかかわらず、ブレイクスルー感染したという事実だ。多くの芸能人がすでに2回のワクチン接種を終えて活動していたが、感染してしまっている状況だ。とあるK-POP関係者は、「対面ファンミーティング、コンサート、海外ツアーなど来年までスケジュールが決まっているが、ブレイクスルー感染に変異株まで登場し、いつ海外への道が閉ざされるか不安な状況だ」と話した。
韓国ではウィズコロナが施行されてから1カ月で、新規感染者数が過去最多の5000人台を記録することになった。さらに変異株「オミクロン株」まで登場し、全世界が再び警戒態勢に突入している。
業界の特性上、多くの人が集まるしかない芸能界では、撮影現場に赴く前に先制的にPCR検査をするなど、それなりの措置を取ってきたが、ブレイクスルー感染が続いており、対策がない状況だ。とあるマネジメント関係者は、「すべてのスケジュールを慎重にこなしているが、現場ごとに対面、非対面の基準など防疫規則も違い、不安な状態が続いている」と話した。
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