日本公開控える映画『茲山魚譜』、主演ソル・ギョングが評論家協会賞で男優主演賞受賞

俳優のソル・ギョングがトロフィーを持って明るく笑った。

【写真】『茲山魚譜』の“魚まみれ”特別ポスター

ソル・ギョングは11月10日午後、ソウル中区にあるKGタワーハーモニーホールで開かれた第41回韓国映画評論家協会賞の授賞式に参加。自身が主演を務めた映画『茲山魚譜-チャサンオボ-』で男優主演賞を受賞した。

本作は、キリスト教が迫害されていた19世紀初頭の朝鮮時代。熱心な教徒だった天才学者・丁若銓(チョン・ヤクチョン)は最果ての島へと流刑になることから始まる。

しかしそこで出会った豊かな海と自然、そして素朴な人々、海の生物たちの魅力にとりつかれ、庶民のための”海洋学書”を書き記したい欲望が生まれる。そして島民の誰より海の生物に詳しい若き漁夫・昌大(チャンデ)と出会い、やがて2人は互いに師となり友となるという物語だ。

ソル・ギョング

ソル・ギョングについて評論家のチョ・ヘジョンは「『茲山魚譜』のチョン・ヤクチョンは、ソル・ギョングが演じたことで余裕があり、巧みにもしながら、しっかりと欠けている。まだ激情的だが、楽しい好奇心に満ちた魅力的な人物として誕生した」と評した。

ソル・ギョングは受賞後、「本作の脚本を読むまでは知らなかったが、本棚を見て“ここに宝物が入っているな”と思った。撮影のために、島まで遠い道のりを来てくれた先輩・後輩たちのおかげで、この場に立つことができた。気持ちいい時間だ」とし、「私も再来年には演技人生30年になるのだが、何か積もらず、宿題だけ残る職業のようで常に悩みが多い。しかし、そのように悩むのが俳優の宿命ではないかと思う。もう少し悩んで、もう少し進む俳優になるようにする」と感想を明らかにした。

『茲山魚譜-チャサンオボ-』は11月19日より、シネマート新宿ほかで全国順次公開だ。

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