『イカゲーム』をテーマにした仮想通貨、30万円から“ほぼ0円”にまで暴落…理由は?

2021年11月02日 話題

世界中で人気のドラマ『イカゲーム』をテーマにした仮想通貨の価格が、開発者たちが現金化して逃走しながら「0ドル」に暴落した。アメリカのCNN放送などが11月1日(現地時間)に報じた。

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仮想通貨情報サイトである「CoinMarketCap」によると、同日、一時1コイン当たり2861ドル(約32万6000円)まで急騰した仮想通貨「SQUID」(=イカ)の価格が、5分間で0.00079ドルにまで落ちた。

突然の暴落は、「SQUID」の開発者たちが仮想通貨を現金化して引き出したためだ。開発者がこの仮想通貨をすべて現金に交換して価値を落とす、いわゆる「ラグプール」(rug pull)詐欺を行ったのだ。

CNNは、ラグプール詐欺の前、「SQUID」の時価総額は200万ドル(約2億2800万円)を少し上回る水準まで上がったと伝えた。「SQUID」は10月26日、1コイン当たり0.01ドルの価格で発売され、それから約6日で2861ドルまで上がった。

仮想通貨「SQUID」

開発者たちは、「SQUID」をドラマ『イカゲーム』に登場する各種ゲームを実際のオンライントーナメントゲームで作った「イカゲームプロジェクト」で、ゲームトークンとして使うことができると広報した。

Netflixは「SQUID」とは何の関係もないと明らかにし、コインマーケットアプリも同仮想通貨を買うときは「極度の注意を傾けろ」と警告文を出していたが、懸念が現実になった。

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