今や世界的な人気を誇るK-POPグループBTS（防弾少年団）に「文化勲章」が授与される。
文化勲章とは、文化芸術をもって国民文化の向上と国の発展に貢献した者に授与されるもので、BTSは今回、歴代最年少の受賞者となる。
10月8日、韓国大統領府のキム・ウィギョム報道官は、文在寅（ムン・ジェイン）大統領主宰の国務会議にて上記の案件が議決したと発表した。
キム・ウィギョム報道官は、「韓流を世界に広めるなど、大衆文化芸術の発展に貢献したBTSのメンバー7人に花冠文化勲章を授与することになった」とし、「イ・ナギョン国務総理は『BTSは韓流だけでなく、ハングルを広めることにも寄与している』と言った」と伝えた。
イ・ナギョン国務総理が言及したように、BTSは現在、ハングルの普及に熱く貢献している。
8月にリリースされた『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』の収録曲『IDOL』では、韓国で古くから伝わる合の手やリズムなどを歌詞に採用し、ハングルの伝統を際立たせた。
また同曲のミュージックビデオでは、共演を実現したアメリカのラッパー、ニッキー・ミナージュの英語ラップにハングルそのままのルビを振り、世界中のファンたちの目と耳を引き付けた。
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BTSによるハングルの拡散現象は、世界各地で起きている。
10月6日（現地時間）、韓国のアーティストが公演を行うのは初となるアメリカ、シティ・フィールドで北米ツアーの最後を飾ったBTSは、4万人の観客と共に180分間会場を揺るがした。
それぞれ国籍、言語が異なるファンが集まったにも関わらず、会場ではファンによるハングル歌詞での合唱が鳴り響いた。
それだけではない。この日、ニューヨーク市地下鉄はBTSのシティ・フィールド公演に合わせて振替輸送を追加、近隣の地下鉄の駅にはハングルで書かれたコンサート場までの案内も見受けられた。
（写真提供＝Big Hitエンターテインメント）
このようなニュースは、各メディアはもちろんSNS上でも急速に拡散されている。
韓国在住のファンたちがBTSのワールドツアーに直接参戦することは容易ではないが、日々拡散される公演の実況、現地での反響などの知らせがファンたちを喜ばせている。
日々K-POPの新たな歴史を刻んでゆくBTS。
音楽を超えてハングルの存在感までも世界各地に知らしめるその歩みは、ファンクラブ「ARMY」だけでなく韓国国民にとっても誇りに思えるのではないだろうか。
今この瞬間にも、世界中のファンたちが彼らの歌うハングルを翻訳し理解しながら歌い、ハングルとの距離を縮めているはずだ。
