【全文】BTSが国連総会に若者代表として登壇「私たちの物語がエンディングなんて言わないで」

2021年09月21日 話題 #BTS

9月20日21時(日本時間)に開催された第76回国連総会にBTS(防弾少年団)が出席し、コロナ禍の世界における若者世代代表としての言葉を語った。

【写真】BTS7人の透明感あふれる好青年姿

BTSは今回、韓国の文在寅大統領から「未来世代と文化のための大統領特別使節」の資格を与えられ、第76回国連総会に出席。未来世代の考えと物語を全世界に伝えている。

2018年、2020年に続いて今回で3度目の演説となったBTSは、今度は未来世代の声そのものを全世界に伝えるメッセンジャーとしての役割を自任し、メンバー全員が韓国語で演説していた。

第76回国連総会でのBTSの演説全文は以下の通り。

RM:尊敬するアブドゥラ・シャヒッド第76回国連総会議長、アントニオ・グテーレス国連事務総長、文在寅大統領、そして各国首脳の皆様、この場に立つことができ、心から光栄です。韓国大統領特使のBTSです。私たちは本日、未来世代の話を伝えるために、この場に来ました。来る前には、全世界の10代から20代の方々に、この2年はどうだったのか、また今はどんな世界を生きているのか尋ねましたが、どのような答えがあったのか、JIN氏が紹介してくださいます。

(写真=BIGHIT MUSIC)

JIN:では一緒に見てみましょう。(#youthtoday SNSキャンペーンの結果と写真を指し)見るだけで気持ちいいエナジーが感じられませんか?この2年は、実際私も当惑して途方に暮れるときがあったのですが、それでも「Let's live on!今を楽しく生きていこう!」と叫ぶ方々がいました。

JIMIN:最も様々なことに挑戦できる時期に、立ち止まってばかりいられないですからね。正直、最初は誰かのせいにするわけにもいかず、悔しかったと思います。自分は昨日と同じなのに、一瞬にして平行世界に来てしまったかのように世の中が変わってしまいましたから。

JUNG KOOK:入学式、卒業式が取り消しになったという知らせも聞きました。人生で必ず記念しなければならず、記念したい瞬間だったと思いますが、とても残念で悔しかったと思います。私たちの場合も、長い間一生懸命準備してきたコンサートツアーがキャンセルになり、本当にとても悔しく、私たちが完成させたかった瞬間をしばらく恋しがっていました。

SUGA:はい、その通りです。コロナで失われたものへの、一種の哀悼が必要な時間でした。これまで当たり前に思っていた瞬間瞬間の大切さを感じる時間でした。

JIMIN:今SUGA氏が、当たり前だと思っていた大切なことについて話してくれましたが、私たちの質問にも、大切だった瞬間が撮られた写真で答えてくださった方々が多かったです。(写真を指しながら)特に自然ととも撮った姿をたくさん送ってくださいましたが、2年間自然を感じ、育てる時間を、より特別に感じなかったかと思います。

(写真=BIGHIT MUSIC)

J-HOPE:そうですね。ところで、地球での我々にとっての残り時間が、あまり残っていないような不安があるからでしょうか?先ほど私たちが哀悼するべきものについて話しましたが、地球に対する哀悼は本当に考えたくもありません。気候変動が重要な問題だということは皆さん共感されますが、何が最善の解決方法だというのは本当に簡単ではありませんでした。一概にいうには難しいテーマのようです。

RM:そうです、難しい話です。しかし、この場に来るための準備をしている間に私たちが知ったことは、環境問題に心から関心を持ち、また専攻して勉強する学生もとても多いという事実でした。誰も経験したことがない未来ですが、そこで私たちが重ねていく時間はまだ長いので、どのように生きていくのが正しいのか、自分で答えを探していました。

V:だから私たちの未来について、あまり暗く考えないでほしいです。これからの世の中のために、自ら悩んで、努力して、道を探している方もいるのですから。私たちが主人公の物語のページがかなり残っていますが、すでにエンディングが決まったようにいわないでほしいです。

JUNG KOOK:もちろん、自分の準備ができても、世の中が止まっているような気がするときもありますし、道を完全に見失ったような気がするときもあります。僕たちもそうだったときがありました。

RM:それで、今の10代、20代を“コロナ・ロスト・ジェネレーション”と呼んでいると聞きました。最も多様な機会と試みが必要な時期に道に迷ったという意味で、です。ところで、大人たちの目に見えないからといって、道に迷ったといえるでしょうか?

(写真=BIGHIT MUSIC)

JIMIN:写真を一緒に見てみましょう。(Zoomを用いてのミーティング、学習を続ける姿や、健康な献立や運動などに関する写真を指し)オンライン空間での新たな方式で友達の交流を続けたり、新しく勉強を始めたり、より健康に生きていくための努力をしたりする方が多いです。これは道に迷ったというよりも、新たに勇気を出し、挑戦中の姿といえます。

JIN:その意味では“ロスト・ジェネレーション”ではなく、“ウェルカム・ジェネレーション”という名前のほうがふさわしいと思います。変化に怯えるというよりは、“ウェルカム”と言いながら前に進んでいく世代という意味です。

RM:そうです。可能性と希望を信じていれば、予想外の状況でも道に迷うのではなく、より新しい道を見つけることになると信じて疑いません。

SUGA:私たちが選ぶ方法の中に完璧ではないことも確かにあるだろうが、だからといって、できることが何もないとは思いません。

(写真=BIGHIT MUSIC)

J-HOPE:重要なのは変化の前で、どのような選択をするかではないでしょうか。私たちがUNに来るという知らせを聞いて、本当に多くの方々がワクチンを接種したのか知りたがっていました。この場を借りて申し上げますと、私たちは7人全員ワクチンを打ってもらいました。

RM:ワクチン接種は私たちを待っているファンに会うため、そしてこの場に来るために切らなければならない一種のチケットのようなものだったと思います。今日お伝えしたメッセージのように、私たちは今できることをしているところですから。

V:ワクチン接種もそうですし、新たな日常を続けるための努力が続いているからこそ、私たちが顔を合わせて会える日も遠くなさそうです。その時には、みんなポジティブなエネルギーでまた歓迎できたら嬉しいです。

RM:世の中が止まったと思っていたのが、確かに少しずつ前に進んでいます。すべての選択は、その選択が変化の始まりだと信じています。エンディングではありません。新しく始まる世の中でみんなに、お互いに、“ウェルカム!”と言ってあげられたらと思います。

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