パク・ジョンミン、少女時代ユナ出演の新作映画『奇跡』記者会見レポ。“涙と笑いの物語”に注目!

2021年09月02日 映画 #少女時代 #韓国映画

9月1日、イ・ジャンフン監督の新作映画『奇跡』(原題)のオンライン記者会見が行われた。

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『奇跡』は、行き来できる道は線路しかないが、駅は存在しない村に簡易駅を作るのが人生唯一の目標である主人公・ジュンギョン(演者パク・ジョンミン)と、町の人々の物語。俳優パク・ジョンミン、イ・ソンミン、少女時代ユナ(イム・ユナ)、イ・スギョンが出演する。

8月31日に開催されたメディア向け試写会で初公開された同作は、愉快ながらも時々入り込んでくる感動のシーンが心に響く映画だった。

ジュンギョンを中心に物語が繰り広げられる中、父とのエピソード、姉弟の愛おしい関係、女友だちとのときめきまで、さまざまな関係性が描かれる。笑いと感動、現実とファンタジーがほどよく混ざりあい、見どころや楽しみどころが満載だ。

ジュンギョン役のパク・ジョンミンは「シナリオを読みながらすごく泣いた。(出演を)悩みながらもう一度読んだ時も涙が出て、やろうと思った。誰もが夢を持って生きているはずだが、夢に向かっていく過程に邪魔が入るものだし、僕もそうだったので共感できた。だからキャラクターに心を寄せた。そう演じるように頑張った」と語る。

(写真提供=ロッテエンターテインメント)

テユン役のイ・ソンミンは「僕の地元を舞台にしている。俳優になってから故郷の訛りを使って演技をしてみたいという夢があった。今回、運命のように夢が現実に近づいた。この映画が与える感動も、出演を決める要因として働いた。どの役であろうと引き受けたはずだ。祝福のような気持ち」と満足感を示した。

映画は韓国で実際に存在した「ヤンウォン駅」をモチーフとしている。

イ監督は「駅の開業の話以外、人物たちはすべて架空のもの。シナリオの段階から物語のバランスに関する質問をたくさん受けたが、最終的にはジュンギョンの物語だ。バランスを取るより、ジュンギョンを重要視した物語にしようと思った」と説明した。

劇中で描かれるジュンギョンとラヒ(演者ユナ)のロマンスは観客を微笑ませる。

ユナは「パク・ジョンミンさんが最初から親しく接してくれた。訛りという共通の課題があったからか、より親しくなって撮影ができた。ティキタカ(気の合う2人がテンポよく会話する様子)がよかった」と話した。

ユナのコメントを聞いたパク・ジョンミンも「ユナさんと息ぴったりだったと思う。普段から少女時代のファンだった。本当に夢みたいだったし、感謝を申し上げたい」と言葉を添えた。

(写真提供=ロッテエンターテインメント)左からパク・ジョンミン、ユナ、イ・スギョン、イ・ソンミン

2人の訛り演技にはぎこちなさがない。

ユナは「幼い頃、祖父母と栄州(ヨンジュ)で一緒に生活したのが役に立った。訛りをうまく使いこなせるよう頑張った」と話している。パク・ジョンミンは「僕の先祖の中には栄州の方がいないので、地方文化院から助けてもらったりYouTubeを探したりした」とコメントした。

高校生の演技についてのプレッシャーはなかっただろうか。

パク・ジョンミンは「高校生の役はつらかった。監督がクラスの生徒役の俳優たちを同年代の方々で起用してくださったが、もう高校生の役はやらない」とコメント。

ユナは「高校生の役はほとんど演じたことがなかったのでとても楽しみだった。今とはまた違う時代の過去の役柄だったので、衣服や小物などの部分においても不思議で楽しい経験だった」と満足した。

(写真提供=ロッテエンターテインメント)真ん中の人がイ・ジャンフン監督

新型コロナの影響で一度公開が延期された後、秋夕(チュソク/日本でいうお盆)に公開となった『奇跡』。

パク・ジョンミンは「温かく感動し、欲張らずに淡々とする『奇跡』のような映画を長い間見ていなかったような気がする。ジャンル映画に酔っていた気もする。ちょうど秋夕に公開すると聞いて、時期的にはぴったりだと思った」と作品への愛情を示した。

イ監督は最後に「映画を通じて夢の話をしたかった。若者が夢に向かって挑戦したり、傷ついたりするのを恐れないでほしいと思っていた。すると、僕たち大人は子どもたちが夢を持つのをただ見ているだけなのか?という疑問が芽生えた。私たちは何をすべきか考えたとき、子供たちに手を差し伸べるべきだと思う。夢は一人では叶わないからこそ、少しでも勇気と希望を与えられるようになりたい」と語った。

“世界で最も小さな駅づくり”を描く心温まる映画『奇跡』は、韓国で9月15日に公開される。

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