『南山の部長』イ・ソンミン×『梨泰院』ユ・ジェミョン、韓国ノワールの新たな傑作が日本公開決定

2021年08月05日 映画 #韓国映画

ドラマ『梨泰院クラス』で憎き悪役を演じたユ・ジェミョンと、映画『KCIA 南山の部長たち』でパク大統領役を演じたイ・ソンミン、2人のベテランが主演を務める映画『THE BEAST』(英題)が、邦題『ビースト』として日本での公開が決定した。

なぜ、男たちは“正義”の果てに、“運命”を引き裂かれたのか。韓国を代表する名優たちが生み出した、韓国ノワールの極北にして新境地とも言われる本作。

映画『チェイサー』『新しき世界』など、その容赦なき衝撃作の数々で世界を席巻し続けてきた韓国ノワールから、またひとつ、新たな熱狂を巻き起こす傑作スリラーが誕生した。

韓国のベテラン名優がタッグ

かつては互いを認め合い、正反対の性格ながらも相棒同士だった2人の刑事。事件解決のためなら手段を選ばないハンス(演者イ・ソンミン)と、冷静沈着なミンテ(演者ユ・ジェミョン)は、警察組織の中で昇進をかけた熾烈な争いを繰り広げながら、韓国中を震撼させた連続猟奇殺人犯を追っていた。

だが、2人の執念と野心が激突した時、彼らの“正義”は思いもよらない破滅への引き金となって、自分たちの運命さえも標的にしてしまうのであった。

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ハンスを演じるのは『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』で、同年の賞レースを席巻したイ・ソンミン。そしてかつての相棒ミンテには、Netflixドラマ『梨泰院クラス』『ヴィンチェンツォ』で熱視線を浴び、“カメレオン俳優”の異名を持つユ・ジェミョンが選ばれた。

【写真】『梨泰院クラス』“名悪役”ユ・ジェミョンが息子にメロメロ「チャン会長どうしたんですか!?」

さらに『名もなき野良犬の輪舞』のチョン・ヘジン、『明日に向かってハイキック』のチェ・ダニエルが集結し、東野圭吾の同名小説が原作の『さまよう刃』を手掛けた俊英イ・ジョンホが監督を務め、フレンチ・ノワールの傑作『あるいは裏切りという名の犬』を大胆に換骨奪胎したという。

韓国で行われた『ビースト』マスコミ試写会でのイ・ソンミン(右)とユ・ジェミョン(左)

「正義が、狂う。運命が、軋む」

今回解禁となったポスタービジュアルは、内に何かを抱えた不穏な表情を浮かべるイ・ソンミンとユ・ジェミョンを大胆にレイアウト。交わらない2人の目線は、かつての相棒同士が現在はすれ違ってしまった様子を、克明に描き出している。キャッチコピーの「正義が、狂う。運命が、軋む」からは、正義や信念が揺らぎ、極限状態に置かれた2人が抱える葛藤や、宿命に抗えない絶望感が伝わってくる。

さらに本編より場面写真も解禁。主人公のハンスと元の相棒ミンテが、猟奇殺人事件の解決に向けた方向性の違いにより、お互いに火花を散らし合いながら文字通り正面から激突する様子が捉えられている。

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韓国ノワールの新たな地平となる映画『ビースト』は、10月15日より、kino cinéma横浜みなとみらい、kino cinéma立川髙島屋S.C.館、kino cinéma天神ほかで、全国順次公開だ。

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