新型コロナの再蔓延にともない、韓国首都圏における「社会的距離確保」の段階引き上げが決まり、夏の大作映画が危機に直面している。
韓国政府は7月9日、首都圏の社会的距離確保を“第4段階”へと引き上げた。今回の施策は7月12日から26日まで2週間行われるそうだ。
韓国では現在、ソウルだけでも3日間で500人あまりの新規感染者が確認されるなど、防疫最大の危機を迎えている。
今回決まった第4段階では、18時までの私的な集まりは4人まで、18時以降は2人までが許容される。またワクチン接種者に認められていた防疫緩和措置も一旦保留になるという。
そして今回の引き上げにより、映画館は22時までの営業となる。
新型コロナによって公開が先延ばしになっていた大作たちが、いよいよ封切りを迎えると思われた矢先、再び煽りを受ける形となった。
7月7日に公開が開始したMARVEL最新作『ブラック・ウィドウ』は、初日から19万5996人を動員し、2021年における初日動員数最高記録を達成。圧倒的な人気で映画館の希望になるかと思われたが、新型コロナの再蔓延によってブレーキがかかった。
また7月14日に公開を控えた『ランジョン』(原題)をはじめ、『モガディシュ』(原題)、『シンクホール』(原題)、『人質』(原題)など、後続策にも緊張が走っている状況だ。
もちろん封切りまで時間のある作品もあるが、状況によっては日程に変更が生じる可能性は高いとされている。
『ブラック・ウィドウ』は7月9日に日本でも公開が開始したが、7月12日から始まる4度目の緊急事態宣言の影響は少なくないはずだ。
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