少女時代ユリが女優として開花。初の時代劇『ポッサム』で迎えた“ターニングポイント”を語る【インタビュー】

少女時代のユリが、女優として花を咲かせた。

ユリは7月4日に放送終了したMBN時代劇『ボッサム 運命を盗む』(原題)で、翁主(=王女)のスギョン役を熱演した。

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端麗なビジュアルと正確な滑舌、繊細な感情表現などを披露しながら物語の世界に溶け込み、俳優チョン・イル、シン・ヒョンスらと共に同局のドラマ史上最高視聴率を打ち立てた。

都会的なイメージで知られるユリだが、初時代劇となった『ポッサム』では韓服姿にお団子ヘアという、見事なイメージチェンジを遂げた。

放送終了後、「時代劇で新しい姿をお見せしたことが意義深い。韓服がよく似合うと言ってくださって嬉しいし、感謝している。新たな面を披露する機会となって、私にも特別な作品として記憶に残りそう」と感想を語っている。

ユリにとって『ポッサム』は、新しいことへの挑戦が難しくなっていた時期、恵みの雨のようにやってきた作品という。

「2020年の秋に台本をもらって、正直、期待よりは心配が多かった。大きな勇気が必要な時期だった。ただ、制作陣とスギョンに対して話し合いながら心配が期待に変わった。私が気づかない自分の姿を、周りの方々がたくさん引き出してくれた」

(写真=SMエンターテインメント)

特に、自分の人生を自ら切り開き、信念を守るスギョンの芯の強さに惹かれたというユリは、「与えられた運命は王女だが、それをそのまま受け入れるよりは自分の自我とアイデンティティーを求めて成長していく。そのようなスギョンの価値観と態度に多く共感したし、この作品が終わったら人間クォン・ユリも成長するという確信があった」と語った。

ただ、普段は明るくてサバサバした性格ゆえに、スギョンを演じるにあたって苦労もあったという。

「大人しくて落ち着いているスギョンを、どう説得力を持って表現できるか、悩む時間が多かった。あの時間が私にとっては苦痛でもあった。ただ、スギョンを通じて自分の新しい姿を発見できたと思う」

初の時代劇撮影については、「頭の天辺から爪先まで難しいことばかりだった」と振り返る。

「時代劇ならこうやるべきという規定に閉じこめられて、不自由だった。どうすればもう少し自然とスギョンになれるか悩んだ。韓服を着るとトイレに行ったり、座ったりすることが難しく、お団子ヘアも首が痛かった。そこで時代劇6作目のチョン・イルさんが韓服のノウハウを教えてくれて早く慣れることができた。そういう不便さえ乗り越えれば、キャラクターへの集中力を高めてくれるのが時代劇の魅力だと思う」

30代で感じた変化

10代と20代を少女時代のメンバーとして過ごしたユリ。女優として30代を迎えたいま、どういう変化があるのだろう。

(写真=SMエンターテインメント)

「少女時代の頃より時間に余裕ができて、学んだり経験したりすることが増えだ。30代になってから世の中を見る視線も変化が生まれた。今回の作品の中に『生きていても死んだ人ではなく、生きていても生きた人として生きたい』というセリフが胸に響いたが、以前はこういうセリフを理解できないまま演じたこともあった。でも今は、セリフの一言一言に胸が熱くなることも多くなった」

少女時代のメンバーらとは変わらぬ友情をアピールしている。

スヨン、ユナ、ソヒョンなど、女優として活動中のメンバーも多いだけに、ユリの新しい挑戦も応援し、共感してくれたそうだ。

「グループチャットでリアルタイム視聴を報告してくれた。『ヘアスタイル似合う』から『あんたは朝鮮時代に生まれるべきだった』という冗談まで言ってくれて、大きな力になった。親友たちの褒め言葉は別格だ。サニーは挿入歌まで歌ってくれた。自分が映るシーンでメンバーの歌声が流れるのが新鮮で、少女時代として誇らしかった」

劇中でスギョンがポッサム(寡婦を連れ去って再婚させること)をきっかけに変わったように、ユリも『ポッサム』が女優人生のターニングポイントになった。

「スギョンの世に私も自分の人生を主体的かつ主導的に生きていきたいと思った。私を見つけていく過程で苦難と苦悩が多いとしても、やはり強くなっていく過程だと思えるような影響を受けた。怖くて心配事が多く、自分への信頼が足りなかった時期に『ポッサム』とスギョンが新しい自分を発見するきっかけになった点で、特別な思い出として残りそうだ」(了)

(写真=SMエンターテインメント)

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