学生時代の“いじめ問題”で主演していたドラマを降板するなどで騒動となった俳優ジスが、虚偽文章の作成者に対して法的対応を行っていると伝えた。
【注目】「悪質的な不良だった」俳優ジスに“いじめ疑惑”が浮上
7月6日、ジスの法律代理人である法務法人セジョン側は、「2021年3月頃、多数の匿名コミュニティに依頼人(ジス)が過去に“性犯罪を行った”などの明白な虚偽文章が公開された。依頼人が過去に自分の妻に性的暴行したという文章の場合、その作成者が依頼人の前所属事務所に連絡し、それが虚偽であることを認めて謝罪したりしたが、残りの文章は事実関係の最低限の確認もせずに継続して拡大再生産された」とし、「依頼人は虚偽事実を正し、真実を明らかにしようと虚偽記事の作成者を刑事告訴した」と明かした。
続いて「IPアドレスなどに対する家宅捜索で、最近、虚偽記事の作成者が特定されたのだが、依頼人とまったく関係のない人と確認された」とし、「この作成者は、少し前に入隊した兵士で、自分が文章を作成し、その文章の内容がすべて虚偽であるということを認めた」と伝えた。
さらにジスが学校暴力の加害者だったとの疑惑を提起した文章も、その内容の大部分が虚偽であるとし、「依頼人は最初の暴露文をはじめ、学校暴力関連の文章とコメントの作成者を虚偽事実摘示による名誉毀損の疑いで告訴した」と強調した。
先立って去る3月、とあるオンラインコミュニティにジスが学生時代、学校暴力やいじめの加害者だったという暴露文が登場した。
その内容によると、「ジスは2007年の中学2年生から本格的に学校の“イルジン”(不良)に君臨し、あらゆる悪行を行った」という。暴露文の作成者は「2008年、中学3年の時にキム・ジスと不良仲間たちからいじめを受けた。いじめという単語ですべてを定義するには不十分だ。いじめ、暴力、脅迫、侮辱、悪口など、あらゆる虐待を受けた。自分たちは逃げられるように、ほかの同級生にいじめを指示した」などと主張した。
疑惑が浮上するとジスは謝罪文を発表。「私によって苦しめられた方々に心よりお詫び申し上げる。過去に犯した非行に対し、何の弁解の余地もない」とし、「役者として活動する自分の姿を見て、長い間苦しんだはずの方々に深く償い、一生拭えない自分の過去を反省する」と謝罪した。
騒動のなか、放送中だった『月が浮かぶ川』側は、ジスの途中降板を決定。撮影が95%進んでいる状況だったが、代役ナ・インウを立てて再撮影した。
ジス側の立場文全文は、以下の通り。
◇
本法務法人は、俳優ジス(以下「依頼人」)の代理人として下記のように事件の進行経過について申し上げます。
2021年3月頃、多数の匿名コミュニティに依頼人が過去に「性犯罪を行った」などの明白な虚偽文章が公開されました。依頼人が過去に自分の妻に性的暴行したという文章の場合、その作成者が依頼人の前所属事務所に連絡し、それが虚偽であることを認めて謝罪したりしたが、残りの文章は事実関係の最低限の確認もせずに継続して拡大再生産されました。これに対して依頼人は虚偽事実を正し、真実を明らかにしようと虚偽記事の作成者を刑事告訴しました。
IPアドレスなどに対する家宅捜索で、最近、虚偽記事の作成者が特定されたのだが、依頼人とまったく関係のない人と確認されました。この作成者は、少し前に入隊した兵士で、自分が文章を作成し、その文章の内容がすべて虚偽であるということを認めています。この作成者は訓練所で書いた手書きの手紙を通じて、入隊前の軍生活の不安から虚偽文を作成したとし、依頼人に心から謝罪しており、現在軍服務中で母親が癌闘病中であることを考慮して善処してほしいと切にお願いしました。
依頼人は、その文章作成者が置かれた状況と入隊を控えている自分の状況をすべて考慮した末に、謝罪を受け入れ、何の条件なしに該当記事の作成者を善処しました。しかし大多数の虚偽文章作成者は、自分の虚偽文章をイシュー化させた後、すぐに文を削除して潜伏しており、このような者たちには一切の善処なく法的対応を続けていく予定です。
一方、依頼人が過去に学校暴力を犯したという疑惑を提起した文章なども、その内容のほとんどが虚偽です。依頼人は、最初の暴露文をはじめ、学校暴力関連の文章とコメントの作成者を虚偽事実摘示による名誉毀損の疑いで告訴しました。最近、その虚偽性と依頼人が受けた被害に対する釈明が十分だという裁判所の判断に基づいて、学校暴力疑惑提起文の作成者を特定するための家宅捜索令状が発行され、関連捜査が進行中であることをお知らせします。
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