韓国企業の汚水流失事件などの実話を元に、大企業に勤める3人の高卒女性社員たちが、偶然知った会社の不正に自らの知識と知恵と勇気で立ち向かう姿を痛快に描き話題となった『サムジンカンパニー1995』が、いよいよ7月9日にシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて全国順次公開を迎える。
そして公開を3日後に控えた今回、本作を手がけたイ・ジョンピル監督の思いや、主人公ジャヨンを演じたコ・アソンらキャストたちのインタビューも盛り込まれた、メイキング映像が解禁となった。
映像では、まずイ・ジョンピル監督が本作について、「グローバル化の90年代、英語は必須。“努力すれば幸せになれる”夢のある時代でした」と解説し、「重すぎない愉快な映画を目指しました」とコメント。主人公のジャヨンら女子社員たちが「少年よ、大志を抱け(Boys, be ambitious!)」と声をそろえて熱心に英語を勉強する姿や、会社で社員そろって朝の体操をする様子など、時にコミカルに当時を再現した撮影の様子が続く。
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そして注目すべきは、本作の舞台となる1995年という個性と個人主義が花咲き始めた時代背景を再現するために、美術や衣装・ヘアメイクまで、徹底した資料調査と取材を敢行したという。美術チームは「その記憶を一つひとつ細かく検証」し、小道具やセットを完成させ、衣装も「様々なファッションが流行ったため、古いながらも洗練されたスタイル」を目指した。ヘアメイクも“オーバーリップ、カモメ眉、シュシュ、カーラーで撒いた前髪”などこだわり満載で、当時の雑誌や母の写真を参考にしたというユナ役のイ・ソムも「とてもおしゃれでした!」と振り返っている。
また「情熱的で、仕事を愛し、おせっかいでもある」と、自ら演じたジャヨンのキャラクターを説明するコ・アソンに対し、イ・ジョンピル監督は「共感力の高い人。ジャヨンならどうするか、常に考えて準備してくる役者です」と絶賛。「他人に無関心なように見えるが、クールな外見とは裏腹に面倒見がいい」ユナ役を演じたイ・ソム、「今の時代の人との接点を多く盛り込んだキャラ」と監督が話すボラムを演じ「大いに励まされ、共感する内容だと思った」と語るパク・ヘス。
「三者三様の演技が見られる現場は最高に楽しかったです」とコ・アソンが語る撮影は、劇中さながらイ・ソムが「私たち 頑張ったわ!」と現場を盛り上げる場面もあり、3人のケミストリーは抜群。会社の不正に対し、自らの解雇の危険を顧みず、力をあわせて真相解明に奔走するジャヨンたちの姿は、思わず応援せずにはいられないはずだ。
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