V.Iが所属していたYGエンターテインメントや、チョン・ジュニョンが所属していたMAKEUSエンターテインメントは、芸能人の管理不十分の責任を免れ難い。
基本的な責任以外でも、疑惑と事件に対処する所属事務所の“手の平返し”的な対応は、ファンはもちろん、多くの大衆から非難されている。多くの芸能事務所が正確な事実確認をせず、芸能人の言葉だけを信じる傾向が明らかとなり、信頼は地に落ちた。
さらに、いくつかの芸能事務所は今回の事態と無関係ではないという疑惑まで出ており、韓国芸能事務所の株価は暴落。株主たちの被害につながっている。
韓国取引所によると、3月15日時点でYG、FNCをはじめ、SMエンターテインメント、JYPエンターテインメント、キューブエンターテインメントなど5社の時価総額は、2月26日から現在までで5870億ウォン(約587億円、17.52%)も減少したという。
もちろん芸能事務所の立場としては、不満もあるだろう。しかし韓国の芸能事務所は、他の国と比べてエージェントの概念が薄く、練習生時代からデビューと、アーティストの誕生と成功に対して多大な影響力を及ぼしている。
そのような理由から、契約期間や収益配分で金銭的な多くの補償を受けているため、それに伴う責任が求められる。デビューと成功だけを重視する芸能事務所に対して、危機管理能力やシステム全体の改善が求められている。
一部では、『1泊2日』とYG、FNCの危機は、自らが招いた種であるため、今回のV.Iスキャンダルを通じて指摘されたテレビ業界と芸能事務所の問題点を原因から考えてみるべきとの声も出ている。別の放送局や芸能事務所も、今回の件を反面教師にし、二度と同じような問題が起こらないようにシステム全体を改善すべきだ。