性接待疑惑を受けるV.Iと、盗撮やその動画流布の疑いを受けるチョン・ジュニョンが、韓国芸能界に巨大な暴風を起こしている。V.Iから始まった疑惑と騒動は韓国芸能界全体に広がり、テレビ業界と芸能事務所の緊張が高まっている。
過去にも社会的な物議をかもした芸能人は、番組降板などの活動中断を通じて自粛の時間を作ったりしたが、今回は衝撃の大きさと範囲がまったく異なる。
何よりもV.Iとチョン・ジュニョンの犯罪行為にかかわった芸能人だけでなく、通称“黄金電話”と呼ばれるチョン・ジュニョンの携帯電話を通じて、新たな疑惑が次々と浮上しているのが現状だ。
今回のスキャンダルは始まりに過ぎないという予測まで出ており、さらなる疑惑が浮上する可能性も否定できない。
今回の騒動を通じて、芸能人を管理すべき芸能事務所の失態も露呈しており、その信頼は地に落ちている。
何よりも、韓国テレビ業界は緊急事態だ。
物議をかもした芸能人が出演する番組は、これまで再編集することで対処してきたが、今回のスキャンダルは深刻すぎるため、放送中止や番組制作自体の中止が相次いでいる。
なかでもKBSのバラエティー番組『1泊2日』は、チョン・ジュニョンに続き、チャ・テヒョンとのキム・ジュンホの“賭けゴルフ”疑惑が浮上して、四面楚歌に陥った。KBS『ギャグコンサート』、MBC『ラジオスター』、tvN『ソウルメイト2 』なども二次被害を避けることができない。
V.Iとチョン・ジュニョンの携帯電話は、今では韓国芸能界における“パンドラの箱”となっている。そのなかにあるどんな会話内容が問題となり、新たな人物が登場するかも予測できない状況だ。
そのためV.Iやチョン・ジュニョンはもちろん、彼らと関係する芸能人が出演する番組製作陣や放送局は、複雑な気持ちで今回のスキャンダルを注視するしかない。
今後の捜査過程で、V.Iやチョン・ジュニョンに関する疑惑、あるいはまったく別の疑惑で名前が挙がると、その芸能人は活動中断を避けられないだろう。今の社会的な雰囲気を考えると、たとえ参考人や被疑者でなくても、名前が挙がるだけで、所属事務所や番組制作スタッフはいち早く対処するしかない。
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実際に“賭けゴルフ”疑惑が浮上したチャ・テヒョンとキム・ジュンホも、すぐにすべての番組から降板し、謝罪することになった。
ただ一部では、V.Iやチョン・ジュニョンの犯罪行為と、“賭けゴルフ”などの新たな疑惑は区別すべきという意見も出ている。実際にインターネット上には、チャ・テヒョンとキム・ジュンホの番組降板と芸能活動中断に対してさまざまな反応が出ている。
テレビ業界だけでなく、芸能事務所も直撃弾を受けた。