日本で配信予定の韓ドラが視聴率0%台で大爆死、“ドラマ王国”と呼ばれたMBC凋落のワケ

2021年05月14日 テレビ #韓国ドラマ

かつて“ドラマ王国”と呼ばれたMBCの凋落が顕著だ。

平日のプライムタイム(19~23時)に編成されたドラマが、0%台の視聴率を記録するというのはテレビ局にとって非常に屈辱的で、“地上波ドラマ界の屈辱”という言葉まで出ている。

韓国で5月13日に終了し、日本でも6月23日からAmazonプライムビデオ視聴可能となるドラマ『Oh!ご主人様~恋ができない僕とカノジョの同居生活~』は、MBCが2021年に初めて公開したミニシリーズだ。月火ドラマを廃止し、2020年12月の『私を愛したスパイ』(原題)放送終了後にドラマの休止期を迎えていたMBCだったが、ロマンティックコメディに最適な俳優イ・ミンギとナナ(AFTERSCHOOL)の共演で注目を集めていた。

【写真】「世界で最も美しい顔」1位ナナがベッド上で見せた“儚げ”な表情

しかし、蓋を開けてみると結果は無残なものに。第1話で記録した最高視聴率2.6%以降、1%台の低空飛行を続け、第12話(4月29日放送分)では0.9%まで下落。最終的にはMBC初の“視聴率0%台ドラマ”という不名誉な作品となってしまった。放送序盤に生中継や選挙放送などの影響でかき乱された「めちゃくちゃな」編成も、視聴者の定着を阻害した一因だとも言われている。

(写真=MBC)『Oh!ご主人様~恋ができない僕とカノジョの同居生活~』韓国版ポスター

MBCの戦略が裏目に?

MBCドラマは昨年から「選択と集中」戦略で危機を乗り切ろうとし、今年は『Oh!ご主人様』を含む4本のミニシリーズと、連続ドラマ『ご飯になれ』(原題)の計5本のドラマが編成された。

ドラマの本数を大幅に縮小し、作品性を高める“量より質”の作戦だが、現時点での成績は合格点とは言いがたい状況だ。持続して下落傾向を見せていた『Oh!ご主人様』だけでなく、1月から始まった『ご飯になれ』も5~6%台の視聴率を維持できずにいる。

MBCドラマが視聴者のニーズを正確に把握できていなかったという指摘もふじょうしており、とあるドラマ関係者は「ジャンル物(サスペンス、ファンタジー、ミステリー、犯罪ものの作品)が動画配信サービスを超えて、テレビドラマ市場でも人気を集めている中、“甘い同居ロマンス”を標榜した『Oh!ご主人様』は他のロコ(ロマンティック・コメディ)と大きな差異を持たせることができず、新作に押されることになった」と話している。

昨年放送された『カイロス~運命を変える1分~』『コンデ・インターン』(原題)、『SF8』(原題)なども高視聴率ではなかったが、時代に合ったテーマと一風変わったジャンル物として作品としては好評だった。この現象と比較しても、時代に追いつけていない編成だったという批判も出ている。

時代の変化についていけなかった結果

また別の芸能事務所関係者は、「ロマンス物をよく見る10~20代の視聴者層が、ウェブドラマなどのオンラインプラットフォームに移動した影響もあるだろう」と説明した。

(写真=MBC)『Oh!ご主人様』で主演を務めたイ・ミンギ(右)とナナ

このように『Oh!ご主人様』の低空飛行が作品自体の問題というよりは、地上波で放送されるドラマの立場が変わったからだという声も多い。

現在の韓国では、名プロデューサーや人気脚本家などの人材流出、絶え間なく値上がりした制作費に比べ、劣悪な制作環境などが問題となっている。事実、このような指摘はMBCだけでなく、KBS、SBSなど、ほかの地上波放送局でも長期間問題視されてきた。

MBCは「選択と集中」を表明しただけに、今後はドラマを少しずつ放送しながら打開策を模索していくだろう。

とある放送関係者は、「ドラマの本数が少なく多様な試みが難しい状況ではあるが、今すぐの結果よりもどのような色を見せながらどういった道を歩むのか、これからの道筋を決めることが重要だろう」と強調している。

MBCは今後、ムン・ソリとチョン・ジェヨンのオフィスドラマ『狂わない限り』(原題)や、ナムグン・ミンとパク・ハソン主演で150億ウォン(15億円)が投じられたスパイアクション大作『黒い太陽』(原題)、イ・ジュノ(2PM)とイ・セヨンが出演する時代劇『服の袖、赤い袖口』(原題)などのドラマが控えており、ドラマ市場での体面を保てるか注目されている。

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