韓国時代劇を通じて新たな“時代劇スター”が誕生するか、注目されている。
最近、俳優チョン・イルがMBNの『ポッサム運命を盗む』(原題)を通じて“時代劇職人”としての実力を見せようとしている。MBNで初となる時代劇『ポッサム』は去る5月1日の初放送で、全国視聴率3.1%(ニールセンコリア有料世帯基準)を記録し、同局の歴代ドラマ初放送の最高視聴率記録を更新するなど、好スタートを切った。
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時代劇スターであるユ・スンホも4年ぶりに再び時代劇に出演するというニュースで、ファンの期待を高めている。これまで『王と私』『太王四神記』『善徳女王』などの名作で子役を務めて活躍し、『ペク・ドンス』『仮面の王イ・ソン』などで主演を務めて時代劇スターとなったユ・スンホは、今年下半期に放送されるKBS2の『花咲けば月想う』(原題)を通じて新しい時代劇を披露する。
彼らのように時代劇で安定した地位を確立した俳優だけでなく、時代劇に初挑戦する俳優も次々と登場する予定だ。
まず、アン・ヒョソプが2021年の期待作に選ばれるSBS『洪川期』(原題)の男性主人公にキャスティングされ、関心を高めている。『洪川期』は、『風の絵師』『根の深い木』などで完成度の高い時代劇を披露したチャン・テユPDが久しぶりに演出を務める作品であり、キム・ユジョンが女性主人公としてキャスティングされ、早々に時代劇ファンの期待を高めているからだ。
またSF9のロウン(RO WOON)は、KBS2の下半期ドラマである『恋慕』(原題)の男性主人公として初の時代劇を披露する。同名漫画を原作とする『恋慕』は、双子として生まれ、女の子という理由だけで捨てられた子供が、双子の世孫(王位継承者)が死んで男装をしたまま王世子となる宮廷ロマンスドラマ。ロウンが王世子の師匠チョン・ジウン役を演じ、ヒロインの女優パク・ウンビンとロマンスを繰り広げると予告されている。
2PMのメンバーであるテギョンとジュノが時代劇に出演する意向を示したことも目を引く。
最近、Netflixでも人気の『ヴィンチェンツォ』で注目を集めたテギョンは、現在出演を検討している『御史とジョイ伝』(原題)にキャスティングされた場合、初の時代劇となる予定だ。
去る3月に除隊したジュノは、今年下半期に放送予定のMBC『服の袖、赤い袖口』(原題)にキャスティングされた。先立って映画『メモリーズ追憶の剣』『色男ホ・セク』などで時代劇を経験したが、テレビドラマとしては初となり、男性主人公であり、王である正祖(チョンジョ)役ということで、ジュノにとっても新たな挑戦になると見られる。
スター俳優が時代劇に次々と出演する背景には、多様化したプラットフォームとそれによって活性化された投資環境がある。それだけに、新しい時代劇スターが誕生するかもしれないと注目される。
とあるドラマ関係者は、「一時期、時代劇は制作費が現代劇に比べてはるかに高く、PPL(間接広告)が難しいため、制作自体が難しい環境があった。しかしプラットフォームが増えてコンテンツの需要が高まり、時代劇への投資も活発になった」と説明した。
また別の関係者は、「時代劇が与える特有の圧倒的な力やファンタジーがある。まだ演技力が検証されていない新人も、時代劇を通じて別の演技の世界を体験することができ、演技を認められるチャンスを作ることができる。これまでも時代劇によって多くの子役と新人がスターに浮上してきたが、現在も新しい時代劇スターが誕生するタイミングとなっている」と見通した。
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