映画『ミナリ』が「第93回アカデミー賞」の作品賞、監督賞、主演男優賞(スティーブン・ユァン)、助演女優賞(ユン・ヨジョン)、脚本賞、音楽賞部門にノミネートされた。
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特にユン・ヨジョンは韓国俳優として初の演技賞ノミネート、スティーブン・ユァンはアジア系アメリカ人俳優として初の主演男優賞ノミネートという快挙を果たした。
『ミナリ』は、1980年代を舞台に希望を求めて“見知らぬ地”アメリカに渡った韓国人家族の特別なストーリーを描いた映画。リー・アイザック・チョン(韓国名チョン・イサク)監督による“心の言葉(Language of Heart)”は、アメリカ最大の映画賞にも届いたようだ。
チョン監督は「第78回ゴールデングローブ賞」で外国語映画賞を受賞した際、「『ミナリ』は家族についての物語で、彼らだけの言葉で話そうと努力する家族の物語です。その言葉とは、英語やどんな外国語よりも深い心の言葉です。僕自身もその言葉を学ぼうと努力し、(子供世代に)伝えようとしています。お互いがこの愛の言葉を通じて話し合う方法を学んでほしいです」という感想を述べ、見る人に感動を与えている。
『ミナリ』は現在、「第36回サンダンス映画祭」の最高賞・審査委員大賞を皮切りに、放送映画批評家協会賞、ゴールデングローブ賞など、世界の映画祭や授賞式で91冠を達成。韓国でも3月3日の公開日から12日間ボックスオフィス(映画ランキング)1位を記録し、コロナ禍でも累計観客数50万人(3月15日時点)を突破するヒットとなっている。
映画『ミナリ』がノミネートした「第93回アカデミー賞」は、4月26日に開催される。
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