最近、韓国芸能人の学生時代のいじめや校内暴力疑惑が次々と浮上している。
『悪霊狩猟団:カウンターズ』の俳優チョ・ビョンギュをはじめ、ガールズグループ(G)I-DLEのスジン、『梨泰院クラス』の俳優キム・ドンヒ、女優パク・ヘス、SEVENTEENミンギュ、今月の少女(LOONA)チュウなど、連日のように疑惑が提起された。
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学生時代のいじめや校内暴力に関する暴露は、芸能人にとってイメージ失墜の“烙印”となるだけに、所属事務所もすぐに「事実無根、法的対応」という強硬対応を広げている。
校内暴力は範囲も程度も多様であるため、慎重なアプローチが必要だ。ただ、その暴露が事実であった場合は、所属事務所の強硬な対応は逆効果になる恐れもある。
現在の暴露の主な発生地は、オンラインの匿名掲示板だ。匿名であるため、暴露と拡散が容易という特徴がある。
『悪霊狩猟団:カウンターズ』に出演後、注目の芸能人として浮上した俳優チョ・ビョンギュだったが、2月17日に校内暴力疑惑がオンライン掲示板を通じて提起された。当時、所属事務所HBエンターテインメント側は、「悪質なコメントや虚偽事実の流布に捜査を依頼した」とし、「善処や合意はない」と強硬な反応を見せた。
しかしオンライン掲示板を通じて、さらに多くの別の暴露が続いた。継続して否定する所属事務所と、それに対抗する匿名暴露者との間には真相をめぐる攻防が広がった。
校内暴力疑惑が浮上した(G)I-DLEスジン、パク・ヘス、キム・ドンヒなど他の芸能人も、同様の攻防を続けている。チョ・ビョンギュとスジンは、現在の苦しい心を訴え、SNSを通じて直接、自分の心情を明らかにした。
オンライン匿名掲示板に公開された暴露内容は、思春期のいざこざと思われる問題から深刻ないじめ、校内暴力まで様々だ。
とある芸能界関係者は「一連の疑惑にも程度の差がある」とし、「言葉の暴力なのか物理的な暴力なのかに応じて、所属事務所の対応も違う。真偽を争う事案になることもあり、進行状況を見守らなければならない。状況がひっくり返ることも多く、確実でないのであれば、ほとんどの事務所がすぐに謝罪しない」と話した。
続いて「校内暴力議論は致命傷になり得る事案であるため、慎重にアプローチしなければならない。社会的に容認されないレベルの暴力なのか、それとも思春期の友人との争いなのかも区分しなければならない」と指摘した。
しかし疑惑が事実である場合、即時に認め、謝罪することが必要だ。むしろ「法的対応」と叫んだことが、逆効果を生む可能性もある。いくつかの暴露者も簡単に退かず、「最後まで行く」を叫んでいる。
とある関係者は、「以前はこのような問題を隠すことも可能だったが、今は事実上不可能だ」とし、他の関係者も「インターネットの世界では防ぐことができない。SNSに上げていることをいちいち追いかけることはできないし、リアルタイムでの対応が不可能」とし、“オンライン暴露”に困っているという反応を見せた。
所属事務所も強力な否認よりは、事案に対して慎重なアプローチが求められる。ボーイズグループStray KidsのHyunjin(ヒョンジン)の疑惑について、所属事務所JYPエンターテインメントは、他の所属事務所とまったく異なる反応を見せた。
JYPエンタ側は2月23日、「この問題について事実確認のために最善の努力を傾けている」とし、「そのメンバー(ヒョンジン)が在学していた学校や周辺の知人の意見を聴取しており、掲示者が許せば、掲示者の意見を直接聴取することも考慮している」と、事実確認を最優先する立場を見せた。
いじめや校内暴力の疑惑は、社会的な影響が大きく、慎重なアプローチが必要不可欠だ。個人の人生がかかった問題であるため、オンライン匿名掲示板を通じて次々と出てくる暴露に警戒する必要がある。
芸能界関係者は「校内暴力は過去の未熟な時期にあったことだ。それが犯罪レベルであれば、責任を負うことが正しい。しかし、叩いてホコリの出ない人はいないように、過ちを認める人には、社会が成熟に受け入れる必要がある」と耳打ちした。
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