映画『ミナリ』主演スティーヴン・ユァン、海外で主演男優賞3冠達成。アカデミー賞にも期待高まる

2021年01月29日 映画

映画『ミナリ』に主演した俳優スティーヴン・ユァンが、アジア太平洋エンターテインメント連合が主催するゴールドリスト賞をはじめ、ノーステキサス映画批評家協会賞、デンバー国際映画祭で「主演男優賞」に輝いた。

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『ミナリ』は、希望を求めて“見知らぬ地”アメリカに渡った韓国人家族の特別なストーリーを描いた映画。スティーヴン・ユァンは劇中、家族のために農場の運営に全力を注ぐ父親・ジェイコブ役を演じた。

人気ドラマ『ウォーキング・デッド』シリーズや、映画『オクジャ』『バーニング 劇場版』を通じて世界的な俳優となった彼は、今回の『ミナリ』で頂点を極めたと評される。

『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督も「スティーヴン・ユァンは驚くべき多様性を持つ俳優。『ミナリ』では父親らしい父親の姿を表現し、荷が重い父の現実的な肖像を見せてくれた」と称賛した。

(写真=PANCINEMA)

スティーヴン・ユァンが『ミナリ』で迫真の演技を見せられたのは、彼自身がジェイコブと似たような環境で育ったからだ。韓国で生まれた彼は家族と一緒にアメリカに移住しており、韓国とアメリカの2つの世界の間に閉じ込められたような感覚を覚えたことがあるという。

彼は「俳優になってから『ミナリ』と似たような脚本をたくさんもらってきたが、ほとんど表面的な話に過ぎなかった。しかし、『ミナリ』は率直すぎる。飾らない物語に共感した」と、出演するしかなかった『ミナリ』に対する愛情を示した。

『ミナリ』のリー・アイザック・チョン(韓国名チョン・イサク)監督も、スティーヴン・ユァンについて「驚異的な俳優だ。ただ彼の存在だけで伝わるものが多い。劇中では家族を見知らぬアメリカに連れてくるが、そんな彼を理解し、好きにならずにはいられない力を持っている」と褒め称えている。

(写真=PANCINEMA)

スティーヴン・ユァンは今回、主演俳優でありながら制作者でもあった。『ミナリ』の脚本に深く感動した彼は、自身の出演作『オクジャ』を制作したプランBエンターテインメントに脚本を強く推薦し、制作を担当することになったという。プランBの代表であるブラッド・ピットと共に制作総括を務め、プロデューサーデビューも成功的に成し遂げた。

完璧なキャストから豪華制作スタッフ、心に響くストーリーでハリウッドを魅了した『ミナリ』は、3月に韓国で公開される予定。

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