2018年10月から、韓国の兵役が大きく変わってきている。その影響は、芸能人にも直接的に及んでいる。果たして、その大変化とは何なのか。
一番目は、兵役期間の短縮だ。
従来の兵役期間は陸軍の場合で21カ月だった。しかし、2018年10月からは、21カ月だった兵役期間が18カ月となった。
この3カ月の短縮は大きい。
それだけ芸能界復帰が早くなるわけであり、これから兵役に行く芸能人にとっても精神的に少し余裕ができるかもしれない。
ただし、すぐに3カ月の短縮が実現しているわけではない。これは段階的に行われているのだ。
そして、2020年6月15日以降に入隊する人から完全に兵役が18カ月になる。それまでは、入隊した日によって短縮期間が異なってくる。
いずれにしても、従来より除隊日が早くなるというのはファンにとっても朗報だ。
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次の大変化は、兵役延期のリミット問題だ。
兵役法によると、30歳までの兵役延期が可能となっている。それは、主に学業に就いている人のための延期措置であり、誰でも無条件に延期できるというわけではなかった。しかし、芸能人の場合は、その活動の重要性が認められて30歳まで延期できるケースが多かった。
ところが、兵役を管轄している兵務庁は、今後は28歳以降の兵役延期について厳しい姿勢を見せると明らかにしている。
つまり、28歳以降の兵役延期が、たとえ芸能活動が理由としても認められないケースが増えてくるのだ。
そうなると、それ以前に入隊しなければならなくなる。事実、最近の芸能人は27歳か28歳で入隊するケースが多くなっている。この傾向は今後も続くはずだ。
三番目の大変化は、義務警察が2023年頃までに廃止されるということだ。
義務警察は、現役兵となるべき兵役履行者が軍隊に行く代わりに利用する代替制度となっていた。これまでも、多くの芸能人が兵役期間中に義務警察で服務を行なった。
特に義務警察には広報団があり、そこで自らの技能を生かして啓蒙活動に励む芸能人も多かった。
この義務警察が段階的に縮小された末に、2023年までに完全に廃止される。
そうなると、兵役に行く芸能人は義務警察に入ることができなくなり、各地の師団に入隊しなくてはならない。
このように、兵役をめぐって3つの大変化が起きている。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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