『パラサイト』の家政婦役で怪演を見せた韓国女優イ・ジョンウンが語る、新作映画と役者観

2020年11月30日 映画 #韓国映画
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女優イ・ジョンウンは長らく無名の存在だったが、今では世界的な役者となった。

Netflixオリジナル映画『オクジャ』では豚のオクジャの声を、ドラマ『一度行ってきました』(原題)では厚化粧で市場を練り歩く商人のような役も演じ、観る者に様々な印象を与えてきた。

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また、「第92回アカデミー賞」作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』では秘密を抱えた家政婦のムングァン役を怪演し、全世界にその名を轟かせた。

新作映画『私が死んだ日』について

そんな彼女が出演した最新映画『私が死んだ日』(原題)は、遺書1枚を残したまま崖から消えた少女(ノ・ジョンウィ)、生活の崖っぷちで事件を追跡する刑事(演者キム・ヘス)、そして彼女らに手を差し出した無言の目撃者(演者イ・ジョンウン)が、生きるために決断した選択を描いた映画だ。

『パラサイト 半地下の家族』記者会見でのイ・ジョンウン(右)

イ・ジョンウンは、誰かの人生を演じることを通じて「人生について考えるときが再びやってきた」とした。

続けて「驚くべき経験だった。私は“人生は長い。すぐに終わるものではない”という言葉を聞いたことがある」と話し始め、「感情をあらわにする人たちを穏やかな空気感で描いた、自身を悟るような作品がある。今回出演した『私が死んだ日』がまさにそうだった。この作品に参加したことで私自身も癒された」と説明した。

役者が自分の出演作を大事に思うことは当然だ。とはいえ、彼女がこれほどまでに絶賛することには特別な理由があった。

彼女は「(今作で)キム・ヘスさんと演技をするのは楽しかった。どれだけ演技について深く考え、作品を愛し、共演者を愛しているか見守った。ゆったりとしたテンポの映画だが、非常に濃い作品になったと思う」と、新作に対する愛情を惜しまなかった。

(写真提供=ワーナー・ブラザーズ・コリア)映画『私が死んだ日』(原題)でのイ・ジョンウン

イ・ジョンウンの柔軟でポジティブな思考は、いつ何時も演技を追求し、楽しく生きることに対する原動力となっているようだ。

「新しい役には常に恐さもつきまとう。最善を尽くせれば満足だ」と冗談交じりに語る姿に、彼女がテレビや映画に引っ張りだこの理由がわかった気がした。

遅咲きだった役者人生

イ・ジョンウンは「恩師からは、“求められているときに1つでも多くの作品に出なさい”という言葉を頂いた。あなたに実力がともなえば、後々(役を)選べるようになるという意味だった」とし、「“アカデミー賞を受賞したのにまだドラマに出るの?”という声もあったが、ともに仕事をしていた仲間たちの生活も重要だと思っている。その前に作家との約束もあったので、運がいいと思う。責任が与えられる役が与えられた」と話した。

『パラサイト』での格別な経験もイ・ジョンウンを語る上で欠かせない。カンヌ映画祭やアカデミー賞では世界中を飛び回って作品を紹介し、喜びの瞬間を共演者たちと分かち合えたからだ。イ・ジョンウンはこの経験を「驚くべき経験だった」と、目を輝かせた。

「海外では日々を熱心に生きた。とても大きな幸運をもらってしまったと思った。私は自分が思っているよりも良くなっていたようだ」とした。

インタビューに快く応じてくれたイ・ジョンウン

そんなイ・ジョンウンも、いつのまにか次世代を考える先輩の立場となった。最後に、彼女にとっての“演技”と、役者業を夢見る後輩たちにアドバイスを聞いた。

その問いかけにイ・ジョンウンは「役者としては、母から“仲間をたくさん作れ”という言葉をいただいた。自分の力だけで幸運に恵まれるのではなく、仲間を作ることが大切だという言葉だった。いつも最善を尽くすことが重要だと考えている」と強調した。

続いて「後輩たちもいろいろなことに挑戦して、個性を見せてもらいたい。いつかその経験が役に立つ瞬間が来るはずだ。恐れずに頑張ってほしい」とエールを送った。

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