アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』タムラコータロー監督、「釜山映画祭の閉幕作に選ばれて光栄」

2020年10月30日 映画

アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』が「第25回釜山国際映画祭(BIFF)」(以下、BIFF)の最後を飾る。

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10月29日、BIFFの閉幕作『ジョゼと虎と魚たち』の記者会見がオンラインで生中継され、同作が長編映画デビューとなるタムラコータロー監督が参加した。

BIFFの閉幕作にアニメ映画が選ばれたのは、2007年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』以来13年ぶりとなる。

タムラコータロー監督は「デビュー作なのに、BIFFの閉幕作に選定されてびっくりした。とても光栄だ。大きな舞台で海外の多くの方に披露できて嬉しい」と感想を述べた。

『ジョゼと虎と魚たち』は、同名の原作小説と2003年の実写映画も存在する。タムラコータロー監督は「夢や幻想的な想像の世界を表現した時、実写では少し空回りすることもあるが、アニメーションはそのイメージを作品の世界観に合うようにより幻想的に表現できる」と話した。

続いて「実写映画のエンディングに縛られず、新しい形のエンディングを表現した。韓国にも原作、映画ファンが多いと聞いている。原作とは異なる解釈なので、新たな『ジョゼと虎と魚たち』と見ていただければ素直に楽しめるはずだ」と説明した。

原作映画との違いとしては「時代性」を挙げた。新社会人や大学生を主人公にし、17年前の作品を現代に持ってきたのだ。監督は「原作と時代性の違いをどのように溶け込ませるかに重きを置いた」と強調している。

また、「ジョゼ」というキャラクターに惹かれてアニメ化を決めたと明かし、「ジョゼという存在の強さに魅力を感じた。女性であるジョゼがどのように外の世界へ出られたのか、その成長物語が大きなポイントだ」と述べた。

今年のBIFFは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で規模を大幅に縮小して開催された。

(写真提供=BIFF)タムラコータロー監督

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