是枝裕和監督が初めて演出する韓国映画『ブローカー』(仮題)に、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナが出演する。
8月26日、CJエンターテインメントによると、是枝裕和監督は次期作を『ブローカー』に決定した。
これまで是枝裕和監督は作品ごとに現実社会に潜む主題を土台とし、多様な人物の物語を鋭い洞察力と温かい目線で描いてきた。カンヌ映画祭にたびたび招待され、『そして父になる』で審査員賞を、『万引き家族』で最高の栄誉であるパルム・ドールを獲得した。
是枝裕和監督は、約5年前から韓国の制作陣と一緒に、オリジナル脚本作品となる『ブローカー』を構想してきたという。『ブローカー』は、子供を育てることができない親が匿名で赤ちゃんを置いていく“赤ちゃんポスト”を巡って関係を結ぶことになった人々の物語を描く映画だ。
『ブローカー』にはソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナがキャスティングされた。
ソン・ガンホとカン・ドンウォンは、映画『義兄弟 SECRET REUNION』で共演して以来の再会となる。またペ・ドゥナは、『空気人形』で是枝裕和監督の作品に出演したことがある。韓国映画界を代表する3人の俳優と世界の巨匠の出会いに期待が集まる。
是枝裕和監督は「3人の俳優をはじめ、私が尊敬する韓国の俳優たちとスタッフたちの力を借りながら撮影をすることになった。頭の中で3人の名優を動かして脚本作りをしている今、私の心が一番高鳴っている。この高鳴りをみなさんと共有できるように、スリルがあり、心がひりひりして切ない映画を作ろうとしている」と述べた。
『ブローカー』の制作は、『#生きている』『最も普通の恋愛』『国家が破産する日』『MASTER/マスター』などで知られる映画社チプが引き受け、投資配給はCJ ENMが進行する。
2021年にクランクインする予定だ。
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