虹プロNiziUの“父”J.Y.Park(パク・ジニョン)、その哲学と「タンタラ反骨心」とは

2020年08月25日 話題 #JYPエンタ
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オーディション番組『Nizi Project(通称、虹プロ)』の敏腕プロデューサー、J.Y.Park(本名パク・ジニョン)が何かと話題だ。“餅ゴリ”(餅好きなゴリラ)というニックネームまで広がるほど日本で知名度を高めている。

周知の通り、パク・ジニョンはTWICEをはじめとする数多くのK-POPグループを世に送り出してきたJYPエンターテインメント(以下、JYP)の設立者だ。

【画像】J.Y.ParkがTWICEからイタズラされた“写真”を集める理由とは?

古くはボーイズグループ「god」、ガールズグループ「Wonder girls」を輩出し、日本デビューしたグループとしては2PM、2AM、missA、GOT7などが有名だが、パク・ジニョンはかなり前から「K-POPのグローバル化」を進めてきた人物としても知られている。

韓国メディアなどで「K-POPグローバル化のための3段階」というアプローチも示してきた。

K-POPグローバル化の3段階とは

その3段階とは、「K-POPコンテンツを海外に輸出」「韓国と海外の人材を交える」「海外で直接人材を育成・プロデュースし、デビューさせる」というもので、第1段階である「K-POPコンテンツを海外に輸出」は、前出したWonder girlsをアメリカ進出させることで実行している。

第2段階の「韓国と海外の人材を交える」は、TWICEの大ヒットが成功事例と言えるだろう。

そして虹プロは「海外で直接人材を育成・プロデュースし、現地でデビューさせる」という“K-POPのグローバル化”の最終段階にあたるが、実は“虹プロ”が発表された当時、一部の韓国メディアから「K-POPの技術やノウハウを流出させることになるではないか」と危惧する声もあった。

ただ、日本における“虹プロ”の大反響を見てそんな声も一掃されている。むしろ「K-POPアイドルを生み出すフォーマットが日本でも通用した」と評価する声もあるほどだ。

それだけにK-POPのシステムとパク・ジニョンの哲学が息づく「NiziU」(二ジュー)の今後の活躍には期待せずにはいられないが、パク・ジニョンの本業は歌手。日本ではプロデューサーとしてのイメージが強いが、韓国では現役バリバリのダンス・ミュージシャンなのだ。

パク・ジニョン

23歳だった1994年にデビューしたパク・ジニョンだが、独特な顔立ちのためかデビュー前はオーディションを受けては落ちての繰り返しだったという。

中でも東方神起らが所属するSMエンターテインメントのオーディションを受けたエピソードは、韓国で今でも定番ネタになっている。

アーティストとしても先駆者

オーディション当時、自作曲とダンスを披露したパク・ジニョンは、「実力は良いが顔がちょっと…」とためらうSMエンターテインメントのイ・スマン代表から落選を告げられるも、「披露してくりた君の曲だけ売らないか」と提案されたという。

パク・ジニョンが即座に断ったというその曲が、のちにソロデビュー曲となる『Don’t Leave Me』だ。

また、デビューステージでは当時としては奇抜過ぎて衝撃的ですらあった「ビニールのパンツ姿」で世間をざわつかせた。

当時の韓国音楽番組ではピアスやヘアカラーなどが禁止されていたのだが、パク・ジニョンはそれに不満を持ち、なんと下半身が透けて見えるビニールのパンツ姿で反発心を表したのだという。

(画像=tvN)

ちなみにそのステージが終わってからパク・ジニョンはテレビ局の役員に呼び出され、こう言われたという。

「君は名門大学出身(延世大学)なのだからタンタラのような真似はするな」

タンタラとは芸能人を卑下する造語で、特にナイトクラブやイベント会場などて踊って歌って奏でる者にたちに向けられる陰口のようなものだが、痛快なのはパク・ジニョンがその日から「自分はタンタラ」と定義づけ、2ndアルバムのタイトルも『タンタラ』にしていることだ。

「自分はタンタラと呼ばれてもいい。ただし、後輩たちはそんな言葉で呼ばれないようにする」。そう誓った証だった。

自分の音楽への強いプライドとしなやかな反骨心。それがパク・ジニョンの魅力のひとつでもある。2014年にJYPエンターテインメントの社長であるチョン・ウク氏をインタビューするためにソウルのJYP本社を訪ねたとき、わざわざ挨拶にも来てくれた“気配りの人”でもある。

そうした彼の人間的魅力が虹プロでも存分に垣間見ることができたので、今や日本でも有名人になったパク・ジニョンだが、先日韓国で発売となった自伝エッセイ『何のために行きますか?』(原題)の発売直前にこう綴っている。

「今までの人生がこの本を書くために与えられたものであるなら、これからの人生は人々がこの本を読みたくなるようにするために与えられたものだと思う」

アーティストとして、プロデューサーとして、今後もK-POPを牽引していくであろうパク・ジニョン。これからもその活躍からは目が離せそうにない。

(文=慎 武宏)

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