韓国ヘヴィメタルの先駆者として知られ、ロックバンド「MUDANG(ムダン)」でリーダーを務めたギタリスト兼ボーカルのチェ・ウソプさんがこの世を去っていたことがわかった。
【画像】死因は未だ不明…23歳で“不可解な最期”遂げた韓国歌手
チェ・ウソプさんの訃報は11月18日、とあるメディアによって伝えられた。享年71歳。
報道によると、チェ・ウソプさんの知人は「韓国国内ではなくアメリカで亡くなったと聞いている。ヒョンニム(兄さん)は韓国ロック界において先駆的な役割を果たした方だ」と語ったという。
また、チェ・ウソプさんとともに活動した経験のある別の知人は、自身のSNSで「MUDANGのリーダー、ウソプ兄さんが数カ月前に亡くなりました」「連絡がまったく取れず、家を訪ねたドラマーが発見し、その後、親族が来て収拾し葬儀を済ませたと聞きました」「公に訃報が出ていなかったためまったく知らず、後輩との通話で知りました」と明かした。
チェ・ウソプさんは1954年生まれの在米韓国人で、1975年に米サンフランシスコでロックバンド「MUDANG」を結成し、リーダーとして活動した。
当時活動したメンバーにはハン・ボン、チ・ヘリョン、キム・イルテなどがおり、代表的なアルバムに『Don't Stop』などがある。
チェ・ウソプさんは1980年代初頭、当時の韓国ではまだ馴染みのなかったヘヴィメタルサウンドを初めて本格的に紹介した人物として語り継がれている。
MUDANGの登場は、当時フォークやソフトロックが中心だった韓国の音楽業界に強烈なインパクトを与え、韓国ロックの幅を広げる火付け役となった。
彼らは各作品を通じて独特の世界観と爆発的なエネルギーを披露し、以後登場する数多くのヘヴィメタルおよびロックミュージシャンたちに大きな影響を及ぼした。
チェ・ウソプさんは生前、2016年に行われた「第13回韓国大衆音楽賞」で授賞者も務めていた。
■【画像】死因は未だ不明…23歳で“不可解な最期”遂げた韓国歌手
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