紅白内定の&TEAMも「“先”日本、“後”韓国」 “K-POPの本場・韓国”進出を目指すアイドルの新トレンド

2025年11月11日 K-POP #&TEAM

「ポップの本場」であるアメリカへの進出は、もはや過去の話だ。いまや世界中のアーティストが「K-POPの本場」、韓国へ向かっている。

【独自写真】&TEAM、韓国デビュー

11月11日、歌謡界の関係者たちは「K-POPの世界化により、韓国進出を目標とするアイドル歌手が今後さらに拡大する」と口をそろえた。

かつては世界の音楽市場を牽引してきたアメリカ進出が歌手の夢だったが、いまはK-POPの震源地である韓国での成功が、そのままグローバルでの成功へ直結するため、韓国進出が最重要目標として浮上しているという見立てだ。

“K-POP逆進出”戦略が目立つ

実際、11月10日にデビューした新人ボーイズグループ「AM8IC(エムビック)」は、メンバー5人全員が中国出身で構成されている。彼らはデビューショーケースで、まだぎこちない韓国語を使い、「幼い頃からK-POPが好きだった」とし、「K-POP歌手になることが夢だった」と語った。

メンバーたちはBTS、EXO、SEVENTEEN、Stray KidsなどのK-POPグループを見て育ったとし、丁寧に「先輩」と呼んだ。

AM8IC
(写真提供=OSEN)AM8IC

AM8ICの所属事務所TOVエンターテインメントのユン・ボムノ代表は、中国現地で活動基盤を築いてきた振付師出身のプロデューサーだ。この7年間で中国50社の事務所で800人以上の練習生を指導してきた。

ユン代表は全員中国人のメンバーでK-POPチームを結成したことについて「自分の願いであり夢だった」とし、「グローバル市場でK-POPグループとして成長させ、成果を出すことが目標だ」と語った。

メンバーに韓国人はいないが、彼らはK-POPの本質を備えることに注力した。タイトル曲『Link Up』にも必ず韓国語の歌詞が盛り込まれている。これは一部のK-POPアーティストがグローバル市場攻略を理由に、韓国語歌詞の比率を下げる風潮とは対照的といえる。

AM8ICメンバーのビジュアル、パフォーマンス、世界観コンセプトなども典型的なK-POPシステムを踏襲している。ユン代表は「AM8ICを準備する際、韓国と中国の間にどのような境界も置かなかった」とし、「徹底してK-POPシステムのもとで育成・企画した」と強調した。

すでに「K-POPの本場」をめぐる市場の水面下での競争は激化している。海外でデビューしても、韓国に進出して意味のある成果を出さなければ、「トップティアK-POPグループ」とは認められないからだ。

HYBEの&TEAM、SMエンターテインメントのNCT WISH、JYPエンターテインメントのNEXZなども韓国と日本での活動を並行しているが、チームの根幹は韓国活動に軸足が置かれている。

NCT WISH
(写真提供=SMエンターテインメント)NCT WISH
NEXZ
(写真提供=JYPエンターテインメント)NEXZ

特に日本ローカライズグループとしてスタートした&TEAMは、2022年に日本でデビューし、韓国正式デビューは3年後となる最近のことだった。ある関係者は「他のチームと違い、&TEAMは3年以上にわたる日本活動ですでに現地での成果と人気を証明していた」とし、「異例のケースではあるが、日本での経験を土台に、韓国デビューと同時に早い成果を出し、戦略が功を奏した」と評価した。

実際、&TEAMが10月28日に発売した韓国1stミニアルバム『Back to Life』は、初日だけで113万9988枚を売り上げ、即ミリオンセラーの仲間入りを果たした。&TEAMは前作の日本シングル『Go in Blind』でもミリオンセラーを達成している。さらに年末の「NHK紅白歌合戦」に内定したとも報じられた。

「日本“先”デビュー、韓国“後”進出」という“K-POP逆進出”戦略の成功を証明した形だ。

&TEAM
(写真提供=OSEN)&TEAM

ただし、「K-POPの本場」であるだけに、ただ形だけK-POPを装ったグループには大衆の厳格な物差しが向けられる。

近年K-POPが多国籍化するなか、外国人メンバーの構成には柔軟な姿勢が見られる一方、「K-POPを標榜しながら韓国語の歌詞がない」「K-POPとしてのアイデンティティを否定するような発言をする」などのケースには批判が集中する。

別の関係者は「結局重要なのは、K-POPシステムを基盤としているかどうかだ」とし、「K-POPの最も重要な核心は“K”なのだから」と強調した。

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