疑惑を否定するため、実際に交際していた恋人への“手紙”を公開したキム・スヒョンが、新たに手紙を追加公開した。
10月2日、キム・スヒョンの法律代理人であるコ・サンロク弁護士は、自身のYouTubeチャンネルの投稿に長文を掲載し、「今回の事案の核心は加害者による証拠捏造」と伝えた。
キム・スヒョンは現在、今年2月に突然この世を去った女優キム・セロンさんが未成年だった当時、交際していたとの疑惑を受けている。
コ弁護士は「加害者は成人後の交際写真を、あたかも未成年時の交際を示す証拠であるかのように偽装した。しかし、実際に公開された写真はすべて2019年の(キム・セロンさんが)大学1年以降のものである」とし、「俳優キム・スヒョンは未成年の時期に故人と交際した事実は一日たりともない。本人の言葉の通り、『していないことはしていない』のだ」と強調した。
キム・セロンさんの遺族が主張する交際期間は、キム・スヒョンの兵役時期と重なる。そのためキム・スヒョン側は9月30日、当時交際していた“本当の恋人”に宛てた「日記形式の手紙」を公開した。
そしてコ弁護士は、追加で新たな手紙を公開した。おおよそ以下のような内容だ。
2018年6月13日の手紙には、「こうして声を一度聞いただけで、すぐにこんなにも力が湧いてくる。ほんとうに君は…。気分が良すぎて、昼間に通話してすぐ日記を書いている」「映画を見ようという話にあんなに喜んでくれて、通話を切ったあと、僕は何度も申し訳ない気持ちになる」「身震いするほど胸が耐えられないくらい、うれしいのに申し訳なくて、そして愛していると。必ず返す、絶対に返す。今日も愛している」といった文章が並んだ。
休暇を終えて復帰した直後の2018年6月22日の手紙には「ああ、うちの泣き虫ちゃん、目が赤くなっていたのが何度も思い出される。何度も会いたくなる可愛さだ」「こっちは相変わらず全部同じ…。自分が考えたいことだけ考えていたい…。正気を失った状態で長くいるほうがマシなのかも。とにかく元気に、そして可愛く過ごしてみるよ」と書かれた。
コ弁護士は「被害者が極めて私的な日記や手紙まで公開して弁明しなければならない現実は、俳優本人はもちろん、それを支える法律代理人にとっても痛ましく悲しいことだ。俳優自身とその家族が抱える心情は、想像することすら難しいほど深く、苦痛に満ちた現実であろう」と述べた。
そして「現在、俳優が被っている被害は、組織的で悪質なサイバー犯罪から生じたものだ。フェイクニュースは決してコンテンツではなく犯罪であり、今こそサイバー組織暴力を社会全体が直視し、断固として制御しなければならない」と伝えた。
キム・セロンさんは、キム・スヒョンの誕生日でもある今年2月16日、ソウル城東区の自宅で亡くなっているのが発見された。享年24歳。
遺族は葬儀を終えた後、YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」を通じて、故人が15歳の時から6年間、俳優キム・スヒョンと交際していたと主張した。これに対しキム・スヒョン側は「交際が始まったのはキム・セロンが成人した2019年夏から2020年秋まで」とし、未成年時の交際疑惑を強く否定した。
カロセロ研究所の主張によれば、キム・セロンさんは15歳から21歳まで、大まかに2015年から2021年までキム・スヒョンと交際したことになる。
だが、キム・スヒョンが2016年から2019年春まで、別の女性と交際していたという手紙が公開されたことで、状況は新たな局面を迎えた。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
■キム・スヒョン、本当の恋人に送った手紙を公開「彼女とすべてをする」
前へ
次へ