韓ドラ『賢い医師生活』のシーズン1が終了。良質な作品に仕上げた“賢い制作環境”とは?

2020年05月30日 テレビ #韓国ドラマ

5月28日に放送されたtvNドラマ『賢い医師生活』の最終回が自己最高視聴率の14%(有料世帯基準、ニールセンコリア調べ)を記録し、有終の美を飾った。

『賢い医師生活』は医療ドラマでありつつ、隠されたヒューマニズムとサブキャラクターの物語まで繊細に演出し、好評を得た。

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特に、『応答せよ』シリーズ、『刑務所のルールブック』で有名なシン・ウォンホ監督と、イ・ウジョン脚本家の真価を改めて実感させている。

早くから企画とキャストが決まっていたため、主演のチョ・ジョンソク、ユ・ヨンソク、チョン・ギョンホ、キム・デミョン、チョン・ミドの5人は昨年の夏からバンドの練習に励み、クランクイン前から完璧なチームワークを誇っていた。

その雰囲気が自然とドラマにも溶け込み、メイキング映像からも笑いが絶えない様子だった。

撮影現場の和気あいあいとしていた雰囲気を作ったのは、チームワークの良さだけではない。初めて試みる制作環境も後押ししたとの評価だ。

一般的に週2回放送のドラマが多い韓国で、『賢い医師生活』は週1回放送、シーズン制で企画された。

これについてシン・ウォンホ監督は「ドラマ業界の激しい競争環境と、跳ね上がる制作費、厳しい労働環境を考慮すると、週2話分を作り続けるのは難しいと考えた。だから週1回にしてみるのはどうかと。このドラマが必ず成功してテレビ業界の新しいモデルとなり、制作環境と視聴環境が変わってほしいという気持ちを込めて企画した」と明らかにしている。

そのため、数多くの俳優が出演するにもかかわらず、週52時間勤務制を守ったという。

俳優らはもちろん、スタッフまで満足したため、上質のドラマに仕上がった。その上で、週に1話しか見れず残念がる視聴者のために従来のドラマより放送時間を拡大している。

撮影に追われて放送休止となる事例も少なくないなか、52時間勤務制での週1回放送は「賢かった」という反応だ。

量より質を追求して完成度を高めた結果、6%台から始まった視聴率は14%を突破。地道な視聴率上昇でその価値を存分に発揮した。

業界関係者は「シン・ウォンホ監督はドラマにおいて常に新しい提案を持ちかける。今は制作環境にまで良い影響を与えている」と伝えた。

シーズン制で企画された『賢い医師生活』のシーズン2は、来年の放送を予定している。

(写真=tvNドラマ『賢い医師生活』公式HP)

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