女優ハン・ソヒ、『夫婦の世界』で恋愛・結婚観が変わった?「非婚主義者になりそう」【インタビュー後編】

現在、韓国芸能界で最も勢いのある20代女優と言えば、ハン・ソヒ(26)だろう。

JTBCドラマ『夫婦の世界』で、主人公チ・ソヌ(演者キム・ヒエ)の世界を破壊する女性ヨ・ダギョンに扮した彼女は、序盤のうちは真っ白な肌と華やかな美貌で視線を集めたが、物語が進むにつれ隠された内面の不安と疑いを安定的に演じ、キム・ヒエとパク・ヘジュンという大先輩の間でも輝かしい存在感を見せつけた。

【画像】ハン・ソヒ、透明感溢れる瑞々しいビジュアル

彼女は自身の性格について「リスクを恐れない性格だ。芸能人は言葉の一つ一つが注目される職業なので慎重にならざるを得ないが、私はちょっとやらかすタイプだと思う。その部分が女優という職業と合わないかもしれないが、演技の幅を広げられるメリットもあると思う」と話している。

『夫婦の世界』を終えたハン・ソヒは、劇中のヨ・ダギョンとは程遠い姿だった。

薄化粧に髪を無造作におろして現れ、近寄りがたい外見とは違ってよく笑い、気さくな様子。蔚山(ウルサン)出身だけに、ところどころ方言を交えながら飾らない人柄を垣間見せた。

ハン・ソヒは高校を卒業後、30万ウォン(約3万円)だけ握りしめ蔚山から上京してきたという。

さまざまなアルバイトをしていたところ、広告モデルを始めたのがきっかけで現在の所属事務所と出会った。

「好きな仕事を探していたら、ここまで来た。ソウルに行けば何でも出来ると思っていたが、現実は甘くなかった。私より優秀な人が多すぎるし、休む暇もなくバイトに明け暮れていると“何故ここに来たんだろう”という気がした。モデルの仕事に出会って初めて私の好みが分かるようになり、仕事への情熱も大きくなった」

人気女優キム・テヒの母校で知られる蔚山女子高校に1年間通ったことから、「第2のキム・テヒ」とも言われるハン・ソヒ。

彼女は「とんでもない」と照れくさそうに笑い、「2年生の1学期まで通って芸術高校に転校したので、(キム・テヒの)完璧な後輩とも言えない。ただ、国語の先生がキム・テヒ先輩と同級生だったので、話はたくさん聞いた」とキム・テヒに対するファン心を表した。

『夫婦の世界』で知名度を高め、ラブコールが殺到している今、彼女は浮かれるどころか、悩みや心配事が増えたと話す。

(写真=9アートエンターテインメント)

「基礎がしっかりとしている女優になりたい。お金や人気を得るために始めたわけではなく、演技が好きで始めたので、このお仕事で非難を浴びてはいけないと最近よく思う。この面白いお仕事を、長く続けたい」

そして、演技に対する愛情もアピールした。

「昔やっていたアルバイトは私がミスをしてもあまり影響はなかったが、女優は演技ができなければお金をもらうのが恥ずかしくなる職業だ。ギャラに見合うだけの仕事がしたいと思って奮闘するうちに、自分の人生も一緒に成長していくようだ。演技は私という人を変えてくれた」

結婚と不倫を扱った『夫婦の世界』を通じて、恋愛と結婚観にも変化があったと語る。

「非婚主義者になりそう」という彼女は「私にはあまりにも現実的なドラマだった。以前は愛だけで結婚できると思っていたが、今は違う。夫婦間の信頼がなくなれば、愛だけでは続けられない気がする」

さらに「ドラマにも2人の信頼が崩れるシーンがあるけど、とても些細なことからだった。全てを乗り越えるためには、まずは自分自身から自尊心を高めなければならない気がした。 私に起こり得るすべての状況に毅然として対応できる時に恋愛すべきだと思う」と付け加えた。

最後に、次回作では愛がテーマではない役がやりたいという。

「愛のためだけに何かを成し遂げ、失うことに疲れたみたい。友情ドラマや青春ドラマをやりたい。私に染み込んだダギョンを早く捨てる必要がありそう」と話している。

 

◇ハン・ソヒ プロフィール

1994年11月18日生まれ。韓国・蔚山(ウルサン)出身。 2016年にSHINeeの楽曲『Tell Me What To Do』のミュージックビデオの出演で芸能界入りし、2017年のドラマ『ひと夏の奇跡~Waiting for you』で本格女優デビュー。ドラマ『カネの花 ~愛を閉ざした男~』『100日の郎君様』『アビス』など数々の話題作に出演した。デビュー時から大手食品メーカーや化粧品メーカーなど、様々な企業のCMモデルを務めた。

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