当初は1編のみの予定だったSMT2025のライブレポ。しかし、Pink Bloodである筆者が1記事でこの溢れ出る想いを収めきれるはずもなく…。皆さんもう少し、お付き合いよろしくお願いします。
【写真】チャンミン&ショウタロウ&キュヒョン、『愛スクリ~ム!』カバーで満点の可愛さ
◆NCT DREAM
登場とともに、高鳴る歓声が会場に響き渡った。まずは7月カムバのダブルタイトル曲『CHILLER』を披露。日本では今回のSMTが初だ。
最近、5thフルアルバム『Go Back To The Future』を無限リピートしていた筆者が、実は密かに聴くのを楽しみにしていた一曲。イントロが始まった瞬間、すべての感情を噛み締めたのは言うまでもない。
MCでは、NCTの公式YouTubeチャンネルでロンジュンがカバーした『なんでもないや』の一節を生歌唱するという、嬉しすぎるサプライズも。これにはシズニも大歓喜!ありがとう、ロンジュン!!
続いて、2枚目の日本オリジナルシングル『Moonlight』をパフォーマンス。サビでメンバーが向かい合いながら踊るパートから感じる尊さといったら。
シズニである筆者は、ここで無事二度目の感情噛み締めタイム発生。SMT後半では、もう一曲のカムバタイトル曲『BTTF』で観客を魅了。THE DREAM SHOW 4の開催もより一層楽しみになった。
◆Way V
チャコールグレーのセットアップで登場し、一曲目の『Give me that(Korean Ver.)』でファンの心を掴んだ彼ら。Way Vはファン思いなグループ。曲中にメインステージからセンターステージへ移動する花道で手を振るなど、パフォーマンスの合間にも心を配る姿が印象的だった。
そしてMCで「コンサートで会いましょう!」とファンへ呼びかけたクン。2025年8月23日の名古屋公演を皮切りに始まる『2025 WayV Concert Tour [NO Way OUT] in JAPAN』への期待も膨らむばかりだ。
続いて、それまでの爛漫な表情から一転し、耽美で繊細なパフォーマンスが魅力的な『Love Talk』で会場のファンを一気にWay Vの世界に引き込んだ彼ら。
ステージ後半では、7月にリリースされたばかりのパワフルな新曲『BIG BANDS(Korean Ver.)』も日本初披露。次はどんなステージを魅せてくれるのか。ますます目が離せない。
◆NCT 127
ライブパフォーマンスといえばNCT 127、NCT 127といえばライブパフォーマンス」、そんな“会場を掌握するカリスマ”である彼らがついに登場!!
『Walk』のイントロとともに6人がステージに上がると、地鳴りにも似た声援が響き渡り一気に熱気に包まれていった。
MCで次の曲『Fact Check』のために練習をするなど、まるでスポーツ大会前のウォーミングアップさながら。
そのおかげか曲の冒頭「Iconic move my motion~」から、喉全開エンジン全開のシズニとイリチル。そこからはもうサビに向かって一直線!ファンが一番楽しみにしているであろう、サビ直前の「アーッッッッ!」という叫ぶパートから始まるイリチルからの煽りと、それに呼応するかのように全力で掛け声で応えるシズニ。パフォーマンス後はなぜかファンも息が上がっている、SMTでも変わらずそんな一曲となった。
『2 Baddies』でもイリチルとシズニの絶妙なコンビネーションは健在。ユウタが「끝까지 달려가(クッカジ タリョガ)」をシャウトしたり、ドヨンが高音アドリブを入れたりと勢いはそのまま。またしても東京ドームをイリチル色に染め上げていた。
SMTでNCT 127が気になった方は、次回ツアーが開催されるタイミングで単独コンサートもぜひ参加してみてほしい。
◆EXO
それぞれソロステージを披露した3人。スホは3rdソロ・ミニアルバムのタイトル曲『1 to 3』を、チャンヨルは自身が作詞した日本語曲『考えてみたら』を、そして兵役後2か月でカムバをしたカイの『Wait On Me』をパフォーマンスした。
また、H.O.T原曲の『闘志,Git It Up!』を3人でカバー。MCでスホが「セフンの除隊まであと残り1か月となりました。すでに準備しています。もう少し待っていてください。EXOが戻ってきます」とファンたちへ伝えると、会場に喜びのざわめきが広がった。王の帰還までもう少しだ。
◆Red Velvet
魅惑的でエレガントな楽曲『Bad Boy』と、少女時代『Run Devil Run』のアレンジで、会場を一気にレドベルワールドへ誘った彼女たち。MCでは、1stミニアルバム発売に向けて髪をオレンジ色に染めたジョイを紹介するなど、終始和やかな雰囲気だった。
そして夏にはずせないのが「パルガンマッ」の愛称で親しまれている『Red Flavor』。
記者会見でアイリーンが「Red Velvetの代表曲、Red Flavorをお聞かせしないわけにはいきませんよね」と話していたように、SMファミリーファンにとってのサマーソングの一つである。「パルガンマッ」を聴き、今年も無事に夏を迎えられたことを実感し、なぜか安心したステージだった。
◆SUPER JUNIOR
スジュは、トップバッターとしてSUPER JUNIOR-Mが『至少還有Ni(Korean Ver.)』を披露。会場のボルテージが上がったSMT後半、そこにもう一段階ギアを入れるかのように始まった『Sorry,Sorry』のパフォーマンス。SUPER JUNIORメンバーたちの「Hey」という声とともに、東京ドームにいるSMファミリーファン全員が、一斉にペンライトを上に突き上げている光景はまさに圧巻の一言。
続けて『Black Suit』で大人の魅力で我々を魅了…したかと思えば、MCでは毎度恒例のわちゃわちゃ大発生。7月に発売されたデビュー20周年アルバムから『Express Mode』も披露した。久々のヒチョルの登場に会場全体が歓喜の渦に。日本で開催されるSUPER SHOW10について、即興トーク漫才(?)が繰り広げられるなど、今回もしっかりと笑いをとって帰っていかれた兄さんたちだった。
◆ユニット・コラボステージ
SMTで外せないのが、グループの垣根を超えたコラボステージ!スルギ×ソンチャン『Bad Boy,Sad Girl』や、ギュラインこと、チャンミン×キュヒョン×ショウタロウの『愛♡スクリ~ム(原曲:AiScReam)』、マークの1stソロアルバムの収録曲で、ファンから絶大な人気を誇るマーク×ヘチャンの『+82 Pressin’』など、なかなか見られないパフォーマンスが見られるのもSMTならではだ。
この日の締めくくりは、東方神起の『呪文-MIROTIC(Japanese ver)』。我々Pink Bloodが、SMファミリーの沼から一生抜け出せない呪文をかけられて「SMTOWN LIVE 2025」の1日目の幕が閉じた。
エンディングでは、16組・総勢65名のアーティストがステージへ。4台のトロッコで客席の近くへ向かうアーティストも。ファンとの距離をぐっと縮めた。
私が認識しただけでも、ロンジュンとキー、シオンとミンホ、ドヨンがリクをおんぶするなど、そこら中で普段はなかなか見られないケミが大発生していたようだった。目がいくつあっても足りない、あっちも見たいこっちも見たい状態の、夢のような時間はあっという間に終わってしまった。
世代を超えて集結したSMファミリー、そして何より音楽とファンへの愛情が詰まった一夜。東京ドームを後にする観客の顔には、満足感と次回への期待が溢れていた。
何度来ても、いつも満足度MAXで帰宅するSM TOWN LIVE。2026年1月の福岡公演も発表され、オタクは生きる希望がまた一つ増えたのでした。
文=豊田 祥子
写真=田中聖太郎写真事務所
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