恋愛リアリティ番組に出演した韓国女性が、暴行などの容疑で懲役6カ月を求刑された。
裁判にかけられたのは、韓国の恋愛リアリティ番組『私はソロ』に出演し、「資産200億ウォン」と話題を集めた10期の“チョン・スク”（仮名）ことチェ・ミョンウン被告。同番組では、出演者のプライバシー保護のため古風な仮名が使用されている。
韓国メディア『ニューシス』が6月12日に報じたところによると、同日、大邱（テグ）地裁・刑事2単独のパク・ギョンモ判事のもとでチェ被告の公判が開かれた。
チェ被告は番組出演当時、「資産は約50億ウォン（約5億円）」と明かして注目を浴びたが、後に「投資で成功し、200億ウォン（約20億円）まで増えた」と語ってさらなる話題を呼んだ人物だ。
しかし6月6日、事件報道番組『事件班長』（JTBC）で、2023年12月に暴行・器物損壊・侮辱の容疑で検察に送致されていた事実が報じられ、世間に衝撃が走った。
事件が起きたのは2023年10月3日。タクシーをめぐって男性と口論になり、「次の車に乗ってください」と促されたチェ被告が激高。男性の頬を6回叩き、スマートフォンを床に叩きつけて破壊したうえ、通行人の前で「チンピラ」と罵ったとされている。
警察の調べでは、チェ被告は示談を申し出たものの、当初は「罰金100万ウォン（約10万円）で済む。払って終わらせたい」と述べたが、その後「酒に酔っていて失敗した。本当に申し訳ない」と態度を変えたという。
だが被害者側は合意を拒否。チェ被告が『私はソロ』の出演者だと知った男性は、「あなたのような人がテレビで笑っているのは不快だ。謝罪するか、芸能活動をやめてほしい」と主張。これに対してチェ被告は、「あなたの投稿のせいで騒ぎになり、外出もできない。広告もキャンセルになって8000万ウォン（約800万円）の損害が出た」と反論し、「芸能活動をやめろというのは職業選択の自由への干渉だ」と主張した。
5月に予定されていた初公判は、チェ被告の欠席で延期。12日の公判では、起訴内容を大筋で認めつつも、「録音はないが、相手が先に性的な言葉を言った。自分ばかりが不利な状況で悔しい」と述べた。また、「和解のため何度も連絡したが、『芸能活動をしないこと』が条件だったため成立しなかった」とも語った。
検察は懲役6カ月を求刑。最終弁論でチェ被告は「本当に申し訳ない。こんなことをしたのは初めて。相手の発言があまりに性的で、悔しい部分もある」と涙ながらに訴えた。判決は6月24日午後2時に言い渡される予定だ。
さらにチェ被告は、別件の詐欺容疑でも捜査を受けている。今年2月、自身の誕生日を兼ねたチャリティーパーティーで高級ブランドのネックレスをオークション販売したが、実は“偽物”だった疑いが浮上。落札者が詐欺容疑で告訴し、チェ被告は検察に送致された。
これに対しチェ被告は、「寄付は今月中に全額実行する予定。私は詐欺などしていない。無嫌疑処分も出た」と主張しているが、『事件班長』は「当該事件は現在も警察の捜査中である」と反論。今後の展開に注目が集まっている。
（記事提供＝OSEN）
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