女優のソン・ヘギョがデビュー以来、初めてともいえる「政治的な立場」を示したかのような行動が確認され、話題となっている。
新しく韓国の大統領となった李在明(イ・ジェミョン)大統領の投稿に、「いいね」を押していたことが遅れて明らかになったのだ。
韓国芸能界では、6月3日に行われた第21代大統領選挙を通じて、多くのスターが自身の政治的なスタンスを堂々と表明し、注目を集めた。
前大統領が弾劾・罷免されたことで行われた今回の大統領選では、歌手イ・スンファンをはじめ、俳優のイ・ギヨン、キム・ウィソン、キム・ガヨン、パク・ヘミ、チョ・グォン、イ・ウォンジョン、パク・ヒョックォン、キム・スヨン、イ・ウンミ、シン・デチョルらが李在明大統領への支持を公にし、関心を集めた。
一方で、歌手のキム・フングク、JKキム・ドンウク、イ・ヒョクチェ、チェ・ジュニョンなどは、保守系のキム・ムンス候補を支持。aespaのカリナやホン・ジンギョンは、選挙前に“赤い衣装”(キム・ムンス候補のカラー)を着たことで政治的意図を疑われ、物議を醸した。
そうしたなか、これまで政治関連の話題に関与してこなかったソン・ヘギョが、李在明大統領の動画に「いいね」を押していたことが判明し、大きな関心を呼んでいる。
問題の動画は5月29日、大統領選挙前にインスタグラムにアップされた短いリール動画で、李在明大統領の「人事原則」に関する内容が含まれている。
当時、「共に民主党」の大統領候補だった李在明氏は、「親しい者を優遇するのであれば、政治ではなく事業をしていたはずだ」と述べ、自身の明確な政治信条を示していた。多くのネットユーザーが共感を示して「いいね」やコメントを残したが、その中にソン・ヘギョも含まれていたことが後に明らかとなった。
ソン・ヘギョが「いいね」を押したというスクリーンショットは、オンラインコミュニティやSNSを通じて急速に拡散され、現在も様々な反応が寄せられている。
振り返ればソン・ヘギョは、独立運動家や国の記念日への関心を示すなど、社会的意義のある活動に積極的に取り組んできたスターだ。
今年も例年どおり、三一節(1919年3月1日、日本の統治に抵抗して朝鮮半島の市民が独立運動を行ったことを記念する日)106周年に合わせて、誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授と連携し、「独立軍の女性戦士パク・チャジョン」に関する映像を多言語で制作し、国内外に向けて公開した。
この4分30秒の映像は、ソ・ギョンドク教授が企画し、ソン・ヘギョが支援しており、韓国語と英語のナレーションがそれぞれ加えられて広く発信された。
映像では、大韓民国臨時政府の特使、勤友会の中核幹部、南京朝鮮婦女会の創立、朝鮮革命軍事政治幹部学校での教官活動などが詳しく紹介された。とりわけ、ユ・グァンスン烈士に続き、2人目となる「建国勲章・独立章」を追叙された女性独立運動家である点が強調された。
なお、ソン・ヘギョはソ・ギョンドク教授とともに、14年にわたり海外に残る韓国の独立運動の遺跡に、韓国語の案内板やハングルの看板、独立運動家のレリーフ作品などを37カ所に寄贈してきた。
(記事提供=OSEN)
◇ソン・ヘギョ プロフィール
1981年11月22日生まれ。1996年にファッションモデルの選抜大会で大賞を受賞後、雑誌やCMモデルとしての活動を経て『初恋』でドラマデビューした。2000年に放送されたドラマ『秋の童話』で演じたウンソ役が大きな反響を呼び、一躍人気女優に。その後も『ホテリアー』(2001年)、『太陽の末裔 Love Under The Sun』(2016年)、『ボーイフレンド』(2018年)といった日本でも人気の高いドラマ作品に出演。2017年には『太陽の末裔』で共演したソン・ジュンギと結婚したが、約1年8月の夫婦生活を経て2019年6月に離婚した。
■【写真】ソン・ヘギョ、普段は見せない“ショーパン美脚”に反響
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