今年2月に急逝した韓国女優キム・セロンさんをめぐり、新たな“過去の交際”疑惑が浮上している。
ある韓国メディアは5月21日、キム・セロンさんが2018年頃、年上の有名男性アイドルA氏と交際していたと報道。2人は2019年初めに一度破局したものの、2022年頃に復縁していたと伝えられている。
この時期は、キム・セロンさんが飲酒運転事故で世間の批判を浴びていたタイミングとも重なる。報道によれば、A氏は経済的に困窮していたとされる彼女に、多額の金銭を貸したという証言も出ている。
また、キム・セロンさんはA氏を周囲の知人に「彼氏」と紹介するなど、交際を隠すことはなかったという。2人は2023年初めに再び別れたが、その後もしばらくは連絡を取り合っていたともされる。
一部では、A氏が「7人組アイドルグループの元メンバー」との噂も出ていたが、これは事実ではないことが確認されている。
この交際説が注目を集めるのは、“交際時期の重なり”によるものだ。キム・セロンさんの遺族は、彼女が2016年(当時15歳)から俳優キム・スヒョンと6年間交際していたと主張している。もしこの主張が事実であれば、高校生だったキム・セロンさんがすでにキム・スヒョンと交際していたことになるが、今回の年上アイドルとの交際も時期が重なるため、さらなる混乱を招いている。
これに対し、キム・スヒョン側は「交際が始まったのは、キム・セロンさんが成人を迎えた2019年夏以降」と主張。遺族側とは主張が真っ向から対立しており、3月31日にはキム・スヒョン本人が記者会見を開き、「未成年の時期に交際していたというのは事実ではない」と涙ながらに訴えた。
両者の主張が食い違う中で、キム・セロンさんに関する“過去の恋愛”や私生活の暴露が続いており、世論からは懸念の声も上がっている。
そして現在、この問題は法廷闘争に発展している。キム・スヒョン側は、キム・セロンさんの遺族および暴露を続けてきたYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」の運営者であるキム・セウィ代表を名誉毀損で告訴。さらに、110億ウォン(約11億円)規模の損害賠償請求と、ストーキング処罰法違反の疑いでも訴訟を進めている。
一方で、キム・セロンさんの遺族側も5月7日に記者会見を開き、キム・スヒョンを児童福祉法違反および虚偽告訴の疑いで告訴すると発表。泥沼の様相を呈してきた対立は、ますます深まっている。
◇キム・セロンさん プロフィール
2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年の『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞。2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。2022年5月18日に免許取り消しレベルの泥酔状態で運転して事故を起こし、活動を自粛。2025年2月16日、24歳でこの世を去った。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
■【画像】「キスして」キム・セロンさん遺族、キム・スヒョンと故人のやり取り公開
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