女優ファン・ジョンウムが、過去に設立した個人事務所の資金を横領していたことが明らかとなり、芸能活動に深刻な影響が広がっている。
仮想通貨に投資して大損失
ファン・ジョンウムは現在、自身が100%出資して設立した個人事務所から、約43億4000万ウォン(約4億3400万円)を横領した疑いで裁判にかけられている。このうち約42億ウォン(約4億2000万円)は暗号資産に投資されていたが、大半を損失したとされる。
現所属事務所「Y.ONEエンターテインメント」の関係者は5月20日、「詳細な金額は公表できないが、本人は資産を処分し、以前の事務所から仮払金として受け取っていた資金の大部分を返済済み」とコメント。「残る未返済分についても現在手続き中で、誠意を持って対応している」と述べた。
同日、韓国メディアの報道によると、すでに返済額は全体の約3分の2に達しており、残る約10億ウォン(約1億円)については、不動産などを担保に清算を進めているという。
ファン・ジョンウムは昨年、元夫で実業家のイ・ヨンドン氏との離婚過程で、毅然とした態度や経済的自立ぶりを見せ、多くの共感を集めていた。
「自分の方が経済的に余裕がある」と語り、ソウル・梨泰院(イテウォン)には4億円超の戸建て住宅など、相当な資産を保有していることも話題となった。
しかし今回の横領疑惑によって、これまでの支持や好意的な評価は一転。世間からの視線は冷たくなり、芸能活動にも大きな影響が及んでいる。
特に波紋が広がっているのが、ファン・ジョンウムがレギュラー出演していたバラエティ番組『ソロだから』だ。離婚後の開き直ったような語り口で人気を博していたが、番組側は「最終回となる5月20日放送には、ファン・ジョンウムさんのVTRは登場しません。MCコメントも最小限に抑えて放送します」と明かし、事実上の“出演カット”が決定した。
本来であれば番組の締めくくりとなるはずの最終回は、彼女の出演有無に注目が集まるという皮肉な展開に。共演者やスタッフにとっても、迷惑な存在となってしまった格好だ。
離婚騒動の際、ファン・ジョンウムは元夫イ・ヨンドン氏の不倫相手と勘違いした一般女性に対し、「醜女だ。私の夫と結婚してくれ」とSNSで放言。強気な姿勢が話題となった。
しかし今回の不祥事では、あの時の勢いは影を潜め、口をつぐんでいるように見える。自己主張の強さで注目を集めた彼女が、いまは静かに批判の波を浴びている。
彼女の芸能人生は、このまま終わりを迎えてしまうのだろうか──。
(記事提供=OSEN)
◇ファン・ジョンウム プロフィール
1984年12月25日生まれ。2001年にK-POPガールズグループ「Sugar(シュガー)」でデビュー。2004年に脱退し、翌年にドラマ『ルル姫』で演技を開始。『明日に向かってハイキック』(09)で大きな注目を集め、『ジャイアント』(10)、『私の心が聞こえる?』(11)、『ゴールデンタイム』(12)、『キルミー・ヒールミー』『彼女はキレイだった』(15)など多くの作品で演技力と人気を証明。2020年には『サンガプ屋台』『あいつがそいつだ』で主演を務めた。
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