韓国ドラマ『私の夫と結婚して』が、小芝風花、佐藤健がW主演を務める日本ドラマとしてリメイクされる。
原作はNAVERウェブ小説で、韓国ではウェブ漫画化を経て、パク・ミニョンやナ・イヌといった人気俳優によって実写化された。
その日本版は、6月27日よりアマゾンプライムビデオで世界独占配信が決定しており、早くも注目が集まっている。
『私の夫と結婚して』のように、韓国ドラマが日本ドラマにリメイクされた例は少なくない。
例えば、嵐・大野智や生田斗真が主演した2008年のドラマ『魔王』がそうだ。大野の連続ドラマ初レギュラー出演作および初主演作として注目された。韓国ではオム・テウンやチュ・ジフンが主演を務め、2007年に放送された。
2018年7月から山﨑賢人の主演で放送された『グッド・ドクター』も、2013年の同名の韓国ドラマのリメイクだ。主人公の自閉症でサヴァン症候群の医師は、チュウォンが演じた。
また、2018年の『シグナル 長期未解決事件捜査班』、2019年に放送された『ボイス 110緊急指令室』や『サイン-法医学者 柚木貴志の事件-』、2021年の『知ってるワイフ』なども代表的な韓国ドラマのリメイク作品だ。
記憶に新しいところでは、2022年の『六本木クラス』もある。韓国の人気ドラマ『梨泰院クラス』のリメイクで、竹内涼真、新木優子、平手友梨奈らが出演した。
これまで日本で放送された韓国ドラマのリメイクは少なくないが、成績もおおむね手堅い結果となっている。
例えば、『魔王』の視聴率は、初回14.0%と最終回が14.1%を記録しており、平均視聴率は11.5%と悪くなかった。また、『ボイス 110緊急指令室』も最終回で12.9%、平均視聴率10.9%と一定の評価を得た。
『グッド・ドクター』は第8話の9.4%以外、すべて2ケタ台で平均視聴率11.2%と安定した成績だ。『サイン-法医学者 柚木貴志の事件-』は第1話で14.3%の好スタートを見せたが、そこから大きく伸びず、最終回は12.1%だった。
『シグナル 長期未解決事件捜査班』と『知ってるワイフ』は平均視聴率7%台に終わり、『六本木クラス』も平均9.3%で期待ほどではなかったものの、上述したリメイク作品はそこそこの成績を残していることがわかる。
この安定感こそが、韓国ドラマのリメイクが日本で求められる理由かもしれない。もともと韓国で高い人気や評価を得た作品がリメイク対象となっているため、ある程度の成功が保証されている側面もあるだろう。
一方で、原作を知る日本のファンも多く、「本家に比べると物足りない」と感じられやすいデメリットもある。原作が優れているからこそ一定の成功はしやすいが、日本版独自の魅力を加えきれず、「そこそこ」にとどまりやすいというわけだ。
地上波放送ではないが、今回リメイクされる『私の夫と結婚して』の日本版が、「そこそこ」の壁を超えられるかに注目が集まる。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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