SNSなどを通じて流行のように広がった「ジブリ風」のAI画像ブームに、韓国の芸能人たちも加わっている。
一方で、こうした行為に対して著作権意識の欠如を問題視する声も上がっている。
ガールズグループCRAYON POP出身のチョアは4月2日、自身のSNSアカウントに「ジブリ(ブームに)遅れて搭乗」とコメントを添えて、AIを利用して「ジブリ風」に変換した画像を投稿した。
それと共に「私のようにまだやっていない方は、ChatGPTに写真をアップして『ジブリ風にして』と言えば終わり」と説明を加えた。
3月末から、ChatGPTを利用して写真を「ジブリ風」に変換する行為が韓国でも流行のように広まっている。多くの人々がジブリ風に加工した画像をプロフィール写真に設定するようになり、中古取引サイトには「写真を送ってくれればジブリ風に変換してあげます」として収益化する者まで現れた。
そうしたなか、芸能人たちまでもが次々と「ジブリ風」に加工した写真をSNSに投稿し、注目を集めている。
イ・ジフン&アヤネ、キム・ソンウン、ナム・ボラ、オ・サンジン、ソル・ハユン、チャン・ソンギュ、ウン・ガウン、SUPER JUNIORのイトゥク、CNBLUEのイ・ジョンシン、ソン・ダムビ、イ・ダウン、ホ・ギョンファン、キム・ドンジュンなど、枚挙にいとまがないほどだ。
彼らは家族や友人、あるいはペットと一緒に撮った写真をジブリ風に変換し、特にソン・ジウンは、全身麻痺の夫パク・ウィが車椅子に座っている結婚写真を、AIを活用して両足で立っている姿に再構成し、感動を呼んだ。
しかし問題は、こうしたAI画像に関する著作権論争がいまだに解決されていない点にある。
もともとAIが生み出す画像は、誰かが描いた既存の絵などを学習して作り出された結果物だ。つまり「ジブリ風」は、宮崎駿監督の絵を学習してコピーしたものといえる。特定の人物の画風をそのまま真似る行為は盗作にあたるとされ、著作権法に違反するのではないかという声が強まっている。
アメリカの法律事務所プライアー・キャッシュマンのパートナー弁護士ジョシュ・ワイゲンスバーグは、AP通信を通じて「OpenAIのAIモデルがスタジオジブリや宮崎監督の作品で訓練されたかどうかが問題だ」と述べた上で、「そうした訓練を行うためにライセンスや許可を受けたのかどうかが重要」と指摘している。
原作者の同意なしに宮崎駿監督の作品を学習して活用したのであれば、法的問題になる可能性があるという意見だ。
一方で、宮崎駿監督は以前からAIに対して否定的な立場を示してきたことでも知られている。
2019年にスタジオジブリで撮影されたドキュメンタリーでは、AIが描いた3Dアニメーションを見て「AIが描いた結果物には、実際に作業しながら生まれる人の苦しみがまったくない。完全に吐き気がする」「こういった技術は私の作品には絶対に使わない」「生命への侮辱だと思う」と断言している。
このような背景もあり、宮崎駿監督の創作物を用いたAI機能に対し、多くの人々が疑問の目を向けている。そのため、著作権への意識を欠いたまま使用する人々や、それを追随する芸能人たちに対しても、批判の声が上がっている。
(記事提供=OSEN)
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