韓流時代劇『揀択』出演のト・サンウ、作品への特別な思い「初心を取り戻せた」【インタビュー】

俳優ト・サンウが、俳優人生のターニングポイントを迎えた。

2008年にモデルとしてデビューしたト・サンウは、個性的な顔とスタイルの良さで高い人気を集めた。2011年のtvNドラマ『美男<イケメン>ラーメン店』で演技に挑戦し、2014年SBSドラマ『大丈夫、愛だ』から俳優業に本格進出した。

兵役のため、しばらくブランクを空けていたが、最近終了したTV朝鮮ドラマ『揀択(カンテク)~女人たちの戦争~』(原題/以下、揀択)で、ある日突然王位継承序列1位になるイ・ジェファ役を務め、“再発見”との反響を得た。

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『揀択』は、TV朝鮮ドラマ史上最高視聴率を記録し、愛された作品だ。ト・サンウは「感謝している。視聴率にこだわると演技の邪魔になるのではと心配したが、それでも気分が良かった」と照れながら感想を述べた。

人気の秘訣については、「1番目は団結力だと思う。現場の雰囲気がすごく良かったので。2番目はスピード感のある展開のようだ。スピーディに物語が進んで、視聴者の方々に気に入られたようだ」と答えている。

ト・サンウにとって『揀択』は初の時代劇だった。これまで都会的なイメージを見せてきたため、さらに新しく感じられた。初めての挑戦について彼はこう語る。

「時代劇は初めてで序盤は負担も大きく、かなり緊張もした。しかし、いざやってみたら魅力的に感じた。ジェファという人物が多様な面を持っていて、そのお陰で時代劇がもっと魅力的に感じられたのではないかと思う」

時代劇の演技のため、ドラマ『緑豆の花』(原題)から映画『観相師 -かんそうし-』『風水師 王の運命を決めた男』など時代劇をたくさん見て勉強したという。「演技に全て表れるのではと負担も大きかったので、準備をたくさんした。セリフも録音しながら練習していた」と努力を伝えた。

『揀択』のイ・ジェファの名場面としては、死ぬシーンを挙げた。「大関嶺の羊牧場で撮影したが、とても寒かった記憶がある(笑)。大変ではあったが、最後に色んな感情が爆発して、喜びもあった。視聴者もジェファのことを気の毒に思って下さったので、印象づけが上手くいったようだ」と話している。

『揀択』は、ト・サンウにとって特別な意味を持つという。

「ターニングポイントになった作品だ。新しい始まりであり、待つことへの始まりだった。これまで辛い時間もあったが、初心を取り戻し、新しく進むことが出来るようにしてくれた作品だ」

除隊後は、ブランクを経験したりもした。それについて彼は「演技に対する努力をした。作品もチェックしたりして、精神的に健康になろうともしたし、旅行もたくさんした。思い返せば、いまの僕が良いエネルギーを発散するための時間だったと感じられる」と、肯定的に振り返った。

ト・サンウをはじめ、キム・ウビン、アン・ジェヒョンなど、同世代のモデル出身の俳優たちが活躍している。これに対し、「私よりずっと長くやってきた方たちがしっかりとした土台を作ったくれた。みんな上手くいっているので嬉しい」と微笑む。

モデル活動中にドラマ出演の機会を得たト・サンウは、自分を名を世に知らしめた『大丈夫、愛だ』について「運命のような作品だった。ノ・ヒギョン脚本家とキム・ギュテ監督に感謝している。私を俳優にしてくれた作品だった」と愛情を示した。

自分の演技を見ることが愛からず恥ずかしいという彼は、「演技をするのが幸せだ。大変な時もあるが、その中に幸せと喜びがある」と付け加えた。

ト・サンウは「コメントもよく見ている」と言う。印象深いコメントはあったか聞くと、「“再発見”という言葉が一番嬉しかった」と答えた。

そして「以前とは随分と変わった。昔は目立つ服が好きだったが、今は私に一番似合って長く着られるものを求めるようになった。以前は突っ走って、上手くやりたかったけど、やりすぎていたようで精神的にも大変だった。除隊後、心構えも随分変わった。“早く”より少しずつ頑丈になって進んでいきたい」と語っている。

「信じて見る俳優」になりたいと言ったト・サンウは、今後の活動に対して意気込んだ。

「人間ト・サンウとしても俳優ト・サンウとしても謙虚な人でありたい。まだまだ未熟だが、努力していけばいいと思う。今までできなかった映画にも挑戦してみたいし、様々な作品でご挨拶したい」(了)

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