2017年公開のキム・スヒョン主演映画『リアル』が、今になって再び脚光を浴びている。
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その背景にあるのは、2019年に25歳で亡くなった元f(x)メンバー、ソルリさんに対する“露出強要”疑惑だ。
ソルリさんの遺族は3月28日、公式声明を通じて『リアル』でのソルリさんの扱いに苦言を呈した。声明では、台本に具体的な記述がなかったことや、代役の有無が不明だったこと、さらにはベッドシーンなどが“強要されたのではないか”という疑問が記されている。遺族側は主演俳優のキム・スヒョンと、監督を務めたイ・サラン(芸名:イ・ロベ)に対し、明確な説明を求めた。
また、ソルリさんの実兄も3月21日からSNSで、名指しこそしていないがキム・スヒョンを狙い撃ちするかのような批判的な投稿を続けている。
そんな渦中の作品『リアル』は、キム・スヒョンにとって兵役前最後の出演作で、ソルリさんが大胆な露出を披露したことでも話題を呼んだ。しかし、物語の整合性の欠如や未完成な演出などから、公開当初から“駄作”との評価を受けてきた。制作と演出を担ったのはキム・スヒョンの“いとこ”であるイ・ロベで、彼は途中から監督として名を連ねたことでも物議を醸した。2人は『リアル』ののち、芸能事務所「ゴールドメダリスト」を共同で設立。キム・スヒョンは現在も同事務所に所属している。
ソルリさんへの“強要”疑惑が再燃するなか、かつて『リアル』の監督に名を連ねていたイ・ジョンソプ氏も沈黙を破った。「最終的に“監督”としてクレジットされなかったため、公に何かを言える立場ではない」と前置きしつつも、制作初期の段階で現場から排除されたと明かした。「オーディションの初期段階には参加できず、最終候補の俳優数名と面会したうえで、当時新人だったハン・ジウンを主役として選んだ。彼女とは楽しく撮影した」と述べている。
こうした騒動の余波を受け、『リアル』は現在、韓国で複数の動画配信サービスで注目度が急上昇している。3月30日午後の時点で、Netflixの「今日の韓国映画TOP10」では4位にランクイン。またCoupang Playの「今週の人気映画TOP20」では3位、TVINGの「リアルタイム人気映画」でも6位に浮上している。
『リアル』をめぐる再注目は、キム・スヒョン自身にも逆風となっている。彼は現在、かつて未成年だったキム・セロンさんと交際していたなどの疑惑で周囲が騒がしい。ここにソルリさんの遺族による告発が重なったことで、その立場はますます厳しくなっている。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇っている。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
◇ソルリさん プロフィール
1994年3月29日生まれ。本名チェ・ジンリ。2005年に韓国SBSの時代劇『薯童謡』で子役として芸能界にデビュー。2009年にはガールズグループ「f(x)」のメンバーとして、歌手デビューした。2015年にグループを脱退し、その後は女優やタレントとして活動。2019年10月14日、突然この世を去った。享年25歳。
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