BTSのJUNG KOOKが兵役中にハッキング被害に遭い、約84億ウォン(約8億6000万円)相当の株式を不正に移転されそうになっていたことが、遅れて明らかになった。
【写真】JUNG KOOK、度重なる被害に“悟りの境地”へ…
所属事務所およびJUNG KOOK側は即座に法的措置とセキュリティ対応を実施し、一部の株式については裁判所の判断により原状回復がなされたとされている。
韓国の音楽業界関係者および法曹関係者によると、JUNG KOOKは入隊直後の2024年1月に、個人情報を悪用された“なりすまし”被害に巻き込まれていたという。犯人はJUNG KOOK名義で証券口座を無断開設し、彼が保有していたHYBEの株式3万3500株(当時の時価で約84億4000万ウォン)を不正に自身の口座へ移した。このうち、3万3000株は口座間で移されたが、残りの500株については第三者に売却されていた。
JUNG KOOKは今年3月、この500株の返還を求めて民事訴訟を提起。ソウル西部地裁は「当該株式はJUNG KOOKの名義を無断使用し、違法に取引されたものである」と認定し、「売買契約は成立しておらず、第三者は株式を返還すべき」との判断を下した。
本件について所属事務所であるBIGHIT MUSICは「犯罪を確認次第、口座の支払い停止と原状回復措置を講じ、実質的な損失は防いだ」として、「法的措置とは別に、アーティストの個人情報および端末に対するセキュリティ強化、再発防止のための対策も進行中」とコメントしている。
しかし、JUNG KOOKの名義を使って不正に株式を移転した犯人は、現在もなお検挙されていないという。
なおJUNG KOOKは2023年12月に入隊し、現在は陸軍の現役兵として服務中。除隊は2025年6月11日を予定している。
◇JUNG KOOK プロフィール
1997年9月1日生まれ。本名チョン・ジョングク。2011年に放送された韓国のオーディション番組『スーパースターK』(Mnet)シーズン3の予選で脱落。デビューは逃したものの、多数の大手芸能事務所からオファーを受けた(現在所属するBig Hitエンターテインメント・現HYBEもそのうちの1つ)。本人は、「事務所見学の際にRMのラップに感銘を受けて入社を決意した」と振り返っている。その後、2013年にBTSのメンバーとしてデビューし、世界的な人気を誇るトップスターとなった。
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