学生に常習的セクハラ、警察の取り調べ直前に突然…韓国の“大学教授兼俳優”がこの世を去って7年

2025年03月11日 話題

“MeToo騒動”で物議を醸した俳優チョ・ミンギさんがこの世を去って7年が経った。

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チョ・ミンギさんは2018年3月9日にこの世を去った。52歳だった。

当時、チョ・ミンギさんはソウル広津区九宜洞(クァンジング・クウィドン)にある住商複合ビル地下1階駐車場の倉庫内で発見された。

現場には、学生や家族への謝罪の言葉が記された6枚分のA4用紙が残されていた。遺族はチョ・ミンギさんの剖検を行わない意向を示した。

突然の訃報に被害者の訴え「もどかしい」

チョ・ミンギさんは生前、清州(チョンジュ)大学の演劇学科で教授を務めた際、常習的に学生をセクハラした“MeToo騒動”で物議を醸した。

彼は「法的・社会的責任から逃げるつもりはない。すべてを捨てて、残りの人生を反省し、自粛しながら生きる」と語っていたが、警察の召喚調査を受ける前にこの世を去った。

チョ・ミンギさんの訃報の後、彼のセクハラに関する捜査は「公訴権なし」で終了した。しかし、被害を告白した学生たちは「“ハニートラップだ”と言われた。毎日のように“MeTooが人を殺した”というコメントを見て、“私のせいでこの世を去ったのか”と苦しんだ」と、セクハラ被害に加えネット上での誹謗中傷にも苦しんだと打ち明けた。

また、一部の被害者は「疑惑のまま“空中分解”された事実が悔しい。何も終わらず、何もできなかった。“終わったね”、“お疲れ様でした”という言葉が悔しくてもどかしかった」と心境を吐露した。

一方、チョ・ミンギさんの妻は夫が亡くなった後、生前の誕生日を祝うSNS投稿で物議を醸した。

妻はチョ・ミンギさんの墓の周りに誕生日ケーキやコーヒー、ウイスキー、タバコなどを供えた写真を公開し、「誕生日おめでとう。あなたの誕生日を祝う」と綴った投稿をした際、一部のネットユーザーから「MeTooの被害者がまだ無念を晴らせていないのに、誕生日を祝うのは軽率ではないか」と批判された。ただ、「被害者の傷は痛ましいが、家族にまで責任を負わせるのは違うのではないか」という意見も伝えられていた。

チョ・ミンギ
(写真提供=OSEN)チョ・ミンギさん

1965年11月5日生まれのチョ・ミンギさんは、1991年に映画『死の賛美』(原題)で俳優デビュー。『ファースト・キス』『男の香り』『弁護人』などの映画、『天使のキス』『オンダル王子たち』『妻の反乱』『エデンの東』『善徳女王』『妻が帰ってきた ~復讐と裏切りの果てに~』『欲望の炎』『私も花!』『蒼のピアニスト』『大風水』『TWO WEEKS』『黄金の虹』『華政』『麗<レイ> ~花萌ゆる8人の皇子たち~』などのドラマに出演した。

俳優業の傍ら、清州大学演劇学科で教授を務めていたが、2018年2月に前出のセクハラ騒動が起きた後、同月末に免職となっていた。

(記事提供=OSEN)

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