女優のイ・ハニが声明を発表し、脱税・横領・背任疑惑について説明した。
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イ・ハニの所属事務所TEAMHOPEは3月7日に声明を発表。「まず、当社所属のイ・ハニに関する税金問題の報道で、多くの方々にご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。公式声明の発表が遅れたことについても陳謝した。
また、法人設立の経緯について、「イ・ハニは俳優業だけでなく、韓国伝統音楽の公演、コンテンツ制作・投資など、幅広い活動を行うため、2015年に法人ホーププロジェクトを設立しました」と説明した。
続いて、「昨年実施された税務調査は、“法人を持つ芸能人を対象とした不定期の統合税務調査(過去5年間が対象)”の一環であり、調査の結果、所得の申告漏れや架空経費の計上といった脱税行為は一切確認されなかったことを明確にお伝えします」と強調した。
法人税と所得税の二重課税問題について
「韓国の税務当局は、芸能活動の収益を法人の所得として法人税を納めるのではなく、個人所得として所得税を納めるべきだと解釈しました。その結果、すでに法人所得として申告し、納税した金額に対して、追加で個人所得税が課されました」と述べた。
「この処分により、同じ所得に対する二重課税および加算税が発生し、通常の最高税率を大幅に超える税額が請求されました。現在の課税処分はまだ最終確定ではなく、今後、法的手続きを通じて二重課税の問題や税務解釈について正式に説明していく予定です」と付け加えた。
今回の声明に先立ち、ソウル市警察は「イ・ハニの脱税および横領・背任の疑惑に関する捜査を求める告発を受理した」と発表。告発した人物は、「イ・ハニが昨年9月、韓国国税庁の厳しい税務調査を受け、約60億ウォン(約6億1000万円)の追徴課税を受けた点」「2015年に資本金1000万ウォン(約100万円)で設立した法人を通じて、わずか2年で65億ウォン(約6億6000万円)規模の不動産を購入した点」を指摘し、横領および背任の疑いを提起した。
この告発を受け、TEAMHOPEは「イ・ハニはソウル地方国税庁の税務調査に誠実に対応した」とし、「今回の課税は、税務当局と税理士の解釈の違いによって発生した追加納税であり、すでに全額納付済みだ。意図的な所得隠しや脱税とは無関係だ」と反論した。
また、65億ウォン相当の不動産の購入資金については、「2017年に最初の契約を結んだものの、売主が亡くなったため、残金の支払いや最終契約の締結が2020年までずれ込んだ。そのため、初回のローン契約も2020年に行われた」として、「不動産取得時に資金の出どころに関する調査を受け、所得証明書や金融取引記録など必要な書類をすべて提出しており、適法な手続きのもとで行われました」と説明していた。
◇イ・ハニ プロフィール
1983年3月2日生まれ。2006年のミス・コリア優勝者。2009年に放送された『パートナー』(KBS)で女優デビューし、その後も多彩なドラマ作品を通じて存在感を見せてきた。特に2017年に放送された時代劇ドラマ『逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-』では、主人公の運命の恋の相手チャン・ノクスを熱演。2021年のドラマ『One the Woman』(原題)では1人2役に挑戦し、ドラマを大ヒットへと導いた。2021年12月に一般男性と結婚。2022年6月に女児を出産した。
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