韓流四天王のイ・ビョンホンに人気俳優クォン・サンウ、“韓国で最も美しい女優”キム・テヒなど、トップスターが相次いで数億ウォン(数千万円)の追徴課税をされていると話題だ。
3月2日、業界によると、国税庁はイ・ビョンホン、クォン・サンウ、キム・テヒに対して税務調査を行い、税金を追徴したという。国税庁は特別(不定期)税務調査を通じて、彼らの税金の未納を確認し、数億ウォンの追徴金を課したという。特別税務調査は、脱税などの疑惑がある場合に着手するものだ。
税金を追徴された俳優たちの所属事務所は一斉に声明を発表し、「誤りではない」と抗弁。キム・テヒの所属事務所ストーリーJカンパニーは「キム・テヒの前所属事務所(ルア・エンターテインメント)とのマネジメント契約が満了する時点で、クライアント側から支給しなければならない広告モデル料入金が多少遅れた」とし、「モデル料を入金された前所属事務所は契約満了後、キム・テヒ個人にモデル料を入金した」と説明した。
続いて「ルアとキム・テヒは、ともに売上に対する税金を申告し、誠実に納付したが、(当該モデル料をめぐって)ルアの法人ではなく、俳優本人の個人売上と見なければならないという(国税庁と)異見によって追加の税金を納入しただけ」と付け加えた。
そしてイ・ビョンホンの所属事務所BHエンターテインメントも、追徴金に関して「イ・ビョンホンが個人的に職員に賞与金を支給しながた、税金を源泉税として納付したことを(国税庁が)認めなかったようだ」とし、「また、2020年の広告ギャラの一部を新型コロナ寄付金として寄付するという意思を明らかにし、寄付金会計処理過程で錯誤があった」と説明している。
2020年の韓国国税庁の不定期税務調査で、10億ウォン(約1億円)台の追徴金を賦課されたクォン・サンウは所属事務所SUカンパニーを通じて、「税務当局が損益帰属時期に対する疎明を要求し、(既存申告と)差があったため、これを修正して申告し、(差額を)自主納付した」と明らかにした。
俳優たちの抗弁のように、所得税を個人資格で納付する場合、最高税率は45%に達する。
反面、課税標準が200億~3000億ウォン(約20~30億円)以下の法人の法人税率は22%だ。最近、税務調査を受けた俳優たちの場合、個人的に賞与金を支給したり、寄付をした点、あるいは会計処理が遅くなったことで法人税ではなく個人資格で税金を納付したため、追徴金額が大きくなったことが確認された。
◇イ・ビョンホン プロフィール
1970年7月12日生まれ。漢陽(ハニャン)大学校在学中にアルバイトを通じて「コカ・コーラ」をはじめとした多数のCMに出演。母親の友人が韓国の地上波KBS主催の公開採用オーディションの願書を手に俳優の道を勧め、1990年にKBS公開採用14期生に合格した。翌年にはトップの成績で研修を終え、すぐにテレビドラマ『アスファルト、我が故郷』でデビューした。2000年に公開された主演映画『JSA』は韓国でメガヒットし、社会現象に。2004年にドラマ『美しき日々』が日本で放送された際には、クールさと強引さを兼ねそなえた男らしいキャラクターで視聴者の心を掴んだ。2019年には主演映画『白頭山大噴火』を通じて北朝鮮の工作員を熱演し、大きな反響を得た。
◇クォン・サンウ プロフィール
1976年8月5日生まれ。1998年にファッションモデルとしてデビューし、2001年にドラマ『おいしいプロポーズ』で俳優デビュー。2003年の主演映画『同い年の家庭教師』、2004年のドラマ『天国の階段』が大ヒットし、トップ俳優となった。『天国の階段』は日本でも放送されて、韓流スターとして人気を博した。以降もドラマや映画に多数出演。プライベートでは2008年に女優ソン・テヨンと結婚しており、2009年に長男が、2015年に長女が生まれている。
◇キム・テヒ プロフィール
1980年3月29日生まれ。“韓国で最も美しい女優”との異名を持つ。2003年にチェ・ジウと共演したドラマ『天国の階段』に出演したことで日本でもその名が知られる。2006年には飲料水「新・爽健美茶」のCMキャラクターを、2011年にはフジテレビ系ドラマ『僕とスターの99日』で西島秀俊とともにダブル主演を務めた。2017年に歌手RAIN(ピ)と結婚し、同年10月に第一子(女児)を、2019年9月に第二子(女児)を出産している。
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