ウクライナ出身の高麗人俳優パシャ・リーさんがこの世を去って3年が経った。
パシャ・リーさんは2022年3月6日、キーウ州イルピン郊外でロシア軍と交戦中に戦死した。33歳だった。
パシャ・リーさんは1988年7月10日生まれで、ウクライナ出身のソビエト高麗人として、俳優兼歌手として活動した。高麗人とは、ロシアなどの中央アジアに居住する韓国人同胞を指す言葉だ。
俳優兼歌手としてさまざまな映画やCMに出演し、有名テレビ番組のMCも務めるなど多芸な才能を発揮していたパシャ・リーさん。生前は『ホビット』『ライオン・キング』『名探偵ピカチュウ』などの映画でウクライナ版吹き替えも務めた。『名探偵ピカチュウ』ではコダックを担当した。
ただ、2022年2月からロシア軍によるウクライナ侵攻が始まると、ウクライナ軍に志願入隊。
亡くなる直前の同年3月1日には自身のインスタグラムで「団結しよう」と呼び掛けていたが、交戦中に命を落とした。
当時、ノルウェー・オスロ大学韓国学科のパク・ノジャ教授はパシャ・リーさんの悲報を受け、「ウクライナ生まれのソビエト韓国人(高麗人)俳優パシャ・リーが、イルピンで行われたロシア軍との交戦中に死亡した。ロシアの攻撃性がロシア語圏の韓国人コミュニティを分裂させた。一部のモスクワを拠点とする高麗人は、ロシア当局との摩擦を避けるために戦争を支持するか、少なくともこのような支持をしているように見せている。反面、一部ウクライナ生まれの韓国人は攻撃性に対する抵抗に積極的だ」と伝えていた。
(記事提供=OSEN)
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