日本で急逝した台湾女優バービィー・スー(徐熙媛/韓国語読み:ソ・ヒウォン)さんへ、韓国の人気歌手RAIN(ピ)が台湾公演中に黙とうを捧げた。
【写真】バービィー・スーさん、生前最後の姿…夫と幸せそうな笑顔
RAINは2月15日、台湾・高雄で開催したアジアツアー「Still Raining Asia Tour Concert」を通じて約5000人のファンと会った。
9年ぶりに開催した台湾公演で、RAINは重い表情で「この言葉を伝えたい。愛するヒョン(兄さん)のク・ジュンヨプを思うと本当に気の毒だ。韓国のK-POP界で非常に尊敬されている人だ。皆が本当に悲しんでいる。一緒にソ・ヒウォンを哀悼してほしい」と語った。
続いて「亡くなった方は自分の兄嫁のような存在だった。一度も会ったことはなかったが、自分がク・ジュンヨプの後輩であり、ここ(高雄)に来たのだから、哀悼しなければならないと思う。10秒だけ一緒に哀悼してほしい」と伝え、10秒間の黙とうを行った。
そして、「今言ったように、ク・ジュンヨプは私が本当に尊敬する先輩であり、後輩としてここに来た。直接見ることはできないが、遠くで祈りたい。それが私がしなければならないことだ。ク・ジュンヨプを応援し、支持してほしい」とし、「ク・ジュンヨプは最高の先輩であり、とても正直で親切な人だ。皆さん、本当にありがとう。愛している」と呼び掛けた。
2月15日に現地メディアが報じたところによると、バービィー・スーさんのお別れの会が13日に行われ、翌14日に樹木葬が行われた。お別れの会はバービィー・スーさんの夫で韓国人歌手のク・ジュンヨプをはじめ、バービィー・スーさんの家族、親戚、親友が自宅に集まって行われ、生前にバービィー・スーさんが望んだシャンパンを飲み、果物を食べながら故人を偲んだ。
会ではバービィー・スーさんの友人がピアノを演奏しながら切ない思いを伝え、全員が悲しみながらお互いを慰労した。バービィー・スーさんの母親はもちろん、実妹で女優のシュー・シーディー(徐煕娣)、ク・ジュンヨプは大きな悲しみに陥った。「ク・ジュンヨプは体重がかなり減った。推測では6kgぐらい減ったようだ。全員がずっと、彼に自分の面倒をよく見るように言っていた」という話も出ている。
バービィー・スーさんは2月2日、日本旅行中にインフルエンザと肺炎を併発し、東京都内の病院でこの世を去った。48歳だった。
2022年3月にバービィー・スーさんと再婚したク・ジュンヨプは妻の死後、自身のインスタグラムを通じて「今、私は言葉で表現できない悲しみと苦痛のなかで、はらわたが切れるような痛みの時間を過ごしています。何かを言う力もなく、言いたくもありませんでした」という悲痛な心境とともに、「私にとって、ヒウォンと一緒に過ごした時間は世界の何とも代えられない、大切で価値のある贈り物だった。私はヒウォンが一番愛する家族を守ることが、最後に私がすべきことだと思う」と伝えた。
結婚3周年を目前に妻を天国へ見送ったク・ジュンヨプは、「永遠に愛してる」という文章とともにピアノの演奏も披露し、妻に対する永遠な愛を表現した。
なお、ク・ジュンヨプは葬儀の手続き後も、遺族を守るために台湾に滞在するものと予想されている。
バービィー・スーさんが残した遺産は6億元(日本円=約120億円)と伝えられているなか、ク・ジュンヨプは遺産について「そのすべての遺産は、生前、ヒウォンが愛する家族を守るために血と汗を流して集めたものなので、私に対する権限は義母にすべて差し上げるつもりだ。子どもたちの権限は悪い人たちが手を出せないよう、弁護士を通じて子どもたちが成人になるまで保護してくれるよう法的な措置を執ろうとしている」と説明していた。
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