韓国の人気ロックミュージシャンで音楽プロデューサーだったシン・ヘチョルさんを医療ミスで死亡させた医師が、別の医療ミス事件で控訴審でも実刑を言い渡され、法廷拘束された。
【写真】手術中の医療ミスでこの世を去ったシン・ヘチョルさんとは?
ソウル中央地裁・刑事控訴9部(イ・ソンボク部長判事)は2月11日、業務上過失致死の容疑で起訴された被告A氏(55)に、1審と同じ禁錮1年を言い渡した。
地裁は手術中に発生した大量出血、その後の転院が遅れた点など、A氏の業務上過失で被害者が亡くなったことを認め、「例え被告人が3000万ウォン(日本円=約317万円)を供託したとしても、死亡という取り返しのつかない被害が発生した。厳罰は避けられない」とし、A氏を法廷拘束した。
A氏は去る2014年7月、60代の男性患者の大腿部の深部静脈血栓を除去する手術途中、業務上の注意義務を違反して血管を損傷させ、死亡に至らせた容疑で2021年11月に在宅起訴された。患者は手術中に大量出血を起こし、すぐ別の病院に運ばれたが、2016年にこの世を去った。
このA氏は2014年、シン・ヘチョルさんの腸狭窄の手術を執刀した際、手術中の医療ミスが原因で死亡させた容疑(業務上過失致死)で、2018年5月に最高裁で懲役1年の実刑が確定し、医師免許が取り消された。
当時、シン・ヘチョルさんは手術中に高熱と胸部・腹部の痛みを訴えて心停止で倒れた後、10日後に低酸素性虚血性脳損傷で息を引き取った。
ただ、韓国の現行の医療法上、医師免許が取り消された場合でも、最長3年経過後に本人が申請すれば、再び医師免許を発給することができる。
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