韓国で映画『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』のマカオ役などを演じるも、突然この世を去った声優兼俳優ユ・ホハンさんの死因が判明した。
1月9日、韓国声優協会によると、ユ・ホハンさんは同月7日夜に心筋梗塞でこの世を去った。52歳だった。
1972年8月3日生まれのユ・ホハンさんは、2000年に大教（テギョ）放送声優劇会に4期で入社した後、2002年にはKBS声優劇会に29期で再入社。2005年からはフリーで活動し、KBS声優劇会長や韓国声優協会副理事長を歴任した。
ユ・ホハンさんは生前、多数の日本アニメ韓国版で声優を務めた。
特には映画『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』のマカオ役で人気を博したほか、『金色のガッシュベル！！』『レ・ミゼラブル 少女コゼット』『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』『名探偵コナン』『犬夜叉』『ONE PIECE』『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』『NARUTO -ナルト- 疾風伝』『ポケットモンスター XY & Z』など多くのアニメに出演。
このほか、『仮面ライダー剣』や『仮面ライダー電王』、『ドクター・フー』や『マーベル・シネマティック・ユニバース』など海外作品の吹き替えも務めた。
それだけでなく、『ミッドナイト・ランナー』『提報者 ES細胞捏造事件』『ディヴァイン・フューリー／使者』『ゴシップサイト 危険な噂』『わたしたち』などの映画、Netflixオリジナルシリーズ『ブラッドハウンド』に出演するなど、俳優としても活動を繰り広げた。
そんなユ・ホハンさんは声優としての個人活動だけでなく、先輩後輩など同僚声優の権益向上のための活動も繰り広げてきた。
2017年から第31代KBS声優劇会長を3年間歴任すると、先輩後輩の団結を深める大きな役割を果たした。また、韓国声優協会の首席副理事長、韓国放送演技者労働組合の声優支部代議員としても活動し、テレビ局や制作会社との団体交渉などに自ら参加し、声優の権利を守るために努力した。
ユ・ホハンさんの悲報に接し、韓国声優協会のイ・ヨンヒ理事長は「首席副理事長のユ・ホハンは所属を越え、すべての先輩後輩、同僚声優たちの家族と言えるほど強い同僚愛を見せた、正義で義理のある代わりのいない声優だった。悲報を聞いた後、突然右腕を失った惨憺たる気持ちを感じた。彼の空席はあまりにも大きいだろう」と伝えた。
韓国の声優が置かれた現実と市場環境の悪化を懸念し、先輩後輩や同僚のために邁進し続けたユ・ホハンさんには、哀悼の意が多く寄せられている。
なお、ユ・ホハンさんの出棺は来る11日に予定されており、埋葬地は京畿道（キョンギド）の華城（ファソン）咸白山（ハムベクサン）追慕公園となる。
（記事提供＝OSEN）
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