まさに「誰もが楽しむ祭典」だった。みんなで笑い、幸せを分かち合うのは良いことだが、その一方で授賞式の意義が薄れてしまったという声もある。「SBS演技大賞は欠席者以外には全員に賞を与えた」という反応が出た理由だ。
『2024 SBS演技大賞』は12月21日、ソウル麻浦(マポ)区・上岩洞(サンアムドン)に位置するSBSプリズムタワーで開催された。ただ、今年も昨年に続き、共同受賞が続出したことで賛否両論が巻き起こっている。
1年間のSBSドラマを牽引した俳優たちの功績を認めることは良いが、共同受賞によってトロフィーの価値が軽くなったとの声も多い。
この日、大賞のトロフィーを手にしたのは、『グッドパートナー~離婚のお悩み解決します~』の主演女優チャン・ナラだった。昨年、ドラマ『悪鬼』のキム・テリと『復讐代行人2~模範タクシー~』のイ・ジェフンが共同受賞したのとは異なり、今年はチャン・ナラの単独受賞だった。
しかし、大賞を除く大半の主な賞は分配方式で授与された。
新人演技賞は『財閥 x 刑事』のカン・サンジュンとキム・シンビ、『熱血司祭2』のソ・ボムジュン、『コネクション』のキム・ミンジュ、『7人の復活』のチェ・ユジュの計5人が受賞。また、助演賞、優秀演技賞、最優秀演技賞に至るまで、ドラマのジャンルごとに分けて授賞が行われた。
今年はミニシリーズのヒューマン・ファンタジー、シーズン制ドラマ、ミニシリーズのアクションの3部門に分けて授賞が行われた。
昨年はメロ・ロマンティックコメディ部門を追加され、『マイデーモン』などに優秀・最優秀演技賞が授与されたが、今年は『グッドパートナー』『悪魔なカノジョは裁判官』の人気を受けてヒューマン・ファンタジー部門が新設された。その結果、助演賞から優秀・最優秀演技賞の受賞者数は計25人に達した。
受賞者の大半は『悪魔なカノジョは裁判官』『グッドパートナー』『熱血司祭2』『コネクション』『財閥X刑事』から輩出され、『7人の脱出』ではシム・イヨンが助演賞、イ・ユビが優秀演技賞をそれぞれ受賞した。
人気ドラマ出演者たちに各部門の賞を分配した形である。昨年も同様に、この形式で19人が受賞している。
俳優たちが直接、この状況について言及する場面もあった。
ミニシリーズのヒューマン・ファンタジー部門の助演賞を受賞したキム・イングォンは、チ・スンヒョンとの共同受賞について「僕だけがもらうのではなかったんですか?」と笑いながら発言し、注目を集めた。
一方で、共同受賞が乱発される中、大賞候補に名を連ねていた俳優チソンとファン・ジョンウムは手ぶらで帰る結果となった。
チソンは『コネクション』、ファン・ジョンウムは『7人の脱出』で主演として熱演を見せたが、授賞式ではそれぞれの作品から複数の受賞者が輩出されたにもかかわらず、2人は賞を受けることがなかった。
結局、『2024 SBS演技大賞』は昨年に続き、今年もすべての人が笑顔で終わるハッピーエンディングとなったが、授賞式の緊張感やトロフィーの重みはもはや失われてしまっているようだ。
(記事提供=OSEN)
『2024 SBS演技大賞』の全受賞者(作品)一覧は以下の通り。
◇
◆大賞=チャン・ナラ
◆ディレクターズアワード=パク・シネ
◆今年のドラマ=『コネクション』
◆シーズン制 最優秀演技賞=キム・ナムギル、イ・ハニ
◆ミニシリーズ ジャンル/アクション部門 最優秀演技賞=アン・ボヒョン、チョン・ミド
◆ミニシリーズ ヒューマン/ファンタジー部門 最優秀演技賞=キム・ジェヨン、ナム・ジヒョン
◆功労賞=キム・ヨンオク
◆シーズン制 優秀演技賞=キム・ソンギュン、ソンジュン、キム・ヒョンソ、イ・ユビ
◆ミニシリーズ ジャンル/アクション部門 優秀演技賞=パク・ジヒョン、クァク・シヤン
◆ミニシリーズ ヒューマン/ファンタジー部門 優秀演技賞=キム・ジュンハン、ピョ・ジフン、キム・アヨン
◆ベストカップル賞=パク・シネ、キム・ジェヨン
◆ベストパフォーマンス賞=イ・ギュハン、ハン・ジェイ
◆ベストチームワーク賞=『グッドパートナー』
◆助演賞 ミニシリーズ アクション部門=クォン・ユル、キム・ギョンナム、ユン・サボン、チョン・ユミン
◆助演賞 シーズン制部門=ソ・ヒョヌ、シム・イヨン
◆助演賞 ミニシリーズ ヒューマン/ファンタジー部門=キム・イングォン、チ・スンヒョン、キム・ジェファ、キム・ヘファ
◆シーンスティラー賞=コ・ギュピル、アン・チャンファン
◆青少年演技賞=ムン・ウジン、ユナ
◆新人演技賞=カン・サンジュン、キム・シンビ、キム・ミンジュ、チェ・ユジュ
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