2024年もあっという間に年末を迎えた。日本はもちろんのこと、お隣・韓国の芸能界でも大小さまざまな出来事があったが、あなたの最も印象に残ったニュースはなんだろうか。
そこで、スポーツソウル日本版編集部では韓国芸能界の「2024年5大ニュース」をさまざまなジャンルに分けて選出。ポジティブな話題から人々を驚かせた騒動まで、今年1年間で注目を集めた話題をまとめてみた。
今回は「女性アーティスト」のジャンルより、「“アジアの星”BoA、唐突な引退予告」を振り返る。
韓国、そして日本でも大きな業績を残し、“アジアの星”とも称される歌手BoAが事実上の引退を予告した。
残る契約期間は最善を尽くすとしているが、連日の“引退示唆”はファンに衝撃を与え続けている。
今年4月6日、BoAはインスタグラムのストーリーに「もう契約が終われば、引退しても良いでしょう?」という文を投稿した。これを見たファンたちは、BoAに何かあったのではないかと心配するとともに、彼女が“無言の圧迫”を受けているのではないかという懸念も示した。
それもそのはず、BoAは今年1~2月に放送されたパク・ミニョン主演ドラマ『私の夫と結婚して』(tvN)で悪女のオ・ユラ役を演じたのだが、演技に対する酷評で頭を悩ませていた。
見た目に対する悪質コメントも続いたが、彼女の唇メイクが不自然だったり、ぎこちなく見えたりするなどとし、整形疑惑まで相次ぐ事態となった。
演技、見た目に関する指摘に対してBoAは、「実は、私はこんな(唇を噛む)癖がある。だから、どんどん広がっていった。私の唇について多くの方々が心配してくださっているが、元気だ、私の唇はお元気」と伝えていた。
しかし、執拗に悪質コメントが続くと、「管理しなければしていないと悪口を言われ、(管理)したらしたで痩せすぎだから太れと言われ、太ったら豚みたいだと。そして、君たちの見た目は知らないが、人生をそんな時間で浪費するな」として、悪質コメントの投稿者に対して公に不快感をあらわしたりもした。
それとともに、「申し訳ないが私はBoAだ」としてトップスターの威厳を見せたBoA。堂々と悪質コメントに対抗した矢先の今回の引退予告だったため、その衝撃度は計り知れない。
デビューからの24年間、彼女が音楽界で残した業績は唯一無二だ。そのため、彼女が退くことになるということだけでもファンは混乱している。
そんななか、4月7日には「私の契約は2025年12月31日までです!」として、「それまでは本当に幸せに歌手BoAとして最善を尽くすつもりです!!心配しないでください。私の愛するJumping(BoAファン)」と“引退日”まで具体的に公表した。
これに対して、一部は「どうか夢であってほしい」「契約期間に関係なく、ずっと私たちのそばに留まってくれることを願う」「アジアの星NO.1、BoAは永遠でなければならない」などの反応を見せている。
2000年、満13歳でデビューしたBoAは、韓国と日本を中心にK-POPブームを牽引し、韓国人アーティスト初となるオリコンチャート1位を獲得したことで知られるレジェンドだ。「タイトなジーンズにねじ込む」という歌詞で知られる『VALENTI』(02)など、数々の名曲で日本の芸能史にもその名を残した。
それだけでなく、「ソウル歌謡大賞」「SBS歌謡大祭典」で最年少での大賞を獲得すると、韓国アーティストとして初めて米ビルボードのメインチャート「ビルボード200」に名を連ねるなど、世界中にK-POPを知らせた人物でもある。
もっとも、突然の引退予告でファンを驚かせたBoAだが、現在はインスタグラムを通じて頻繁に近況を公開しているほか、今年10月12~13日に韓国・ソウル、11月23日に台湾・台北、11月30日にシンガポールで1年7カ月ぶりの単独コンサート「BoA LIVE TOUR-BoA:One's Own」を開催。
今後は、2025年1月11~12日にソウルの高尺(コチョク)スカイドームで開催される所属事務所SMエンターテインメントのファミリーコンサート「SMTOWN LIVE 2025」にも出演予定と、多彩な活動でファンを魅了し続けている。
◇BoA プロフィール
1986年11月5日生まれ。本名クォン・ボア。1998年に兄の付き添いでSMエンターテインメントのオーディション会場に足を運び、スカウトされた。その後2年間、歌手デビューを目指して歌やダンスの練習に励む傍らで日本語と英語の特訓も行い、2000年にデビューアルバム『ID; Peace B』をリリースした。翌年には同タイトルの日本版シングルをリリースし、本格的に日本へ進出。2002年には『Listen to My Heart』でオリコンチャートを制し、一躍人気歌手となった。
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