イギリス出身の女性シンガーソングライター、デュア・リパが非常戒厳令解除直後の韓国で予定通り公演を実施する。
デュア・リパのワールドツアー「Radical Optimism Tour 2024」韓国公演を主催するLIVE NATION KOREAは12月4日14時頃、公式SNSを通じて「デュア・リパの来韓公演は予定通り行われます。入場時間は18時30分です」と発表した。
韓国では前日の3日23時頃、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が緊急対国民談話を通じて非常戒厳令を発令した。発令直後にはソウル汝矣島の国会を閉鎖し、進入を統制した。
しかしその後、国会が4日1時2分頃に在籍議員190人全員の賛成で非常戒厳令の解除要求決議案を可決し、これを受けて4時28分に尹大統領が対国民談話を通じて非常戒厳令の解除を表明。直後の国務会議で非常戒厳令の解除案が議決され、正式に非常戒厳令が解除された。
非常戒厳令は解除されたものの余波は大きく、芸能界では俳優のインタビューや各種フォトイベントが中止となるなど、スケジュール面で混乱が生じた。
コンサート関係でも、歌手イ・スンファンが非常戒厳令発令直後、4～5日で開催するコンサート「白黒映画のように」の中止を発表。ただ、非常戒厳令が解除されたことを受け、一転してコンサートを通常通り開催することを再発表していた。
そのため、本日（4日）と5日にかけてソウルの高尺（コチョク）スカイドームで韓国公演を予定していたデュア・リパの公演開催可否にも関心が集まった。
ファンは非常戒厳令が発令された直後、公式SNSに公演開催に関する問い合わせを継続的に残した。これに対し、LIVE NATION KOREAも4日午前まで公演の正常な開催可否をめぐって議論を重ね、午後に正常開催を公式発表した。韓国公演は18時30分に開場され、20時より開演予定だ。
なお、デュア・リパは韓国公演に先立ち、ワールドツアーを通じて今年6月から欧州、アメリカ、アジア各国で公演を開催してきた。日本でも11月16～17日にかけて埼玉県のさいたまスーパーアリーナで公演を行い、日本のファンを熱狂させていた。
2024年内の公演は韓国が最後。2025年は3月からオーストラリアを皮切りにニュージーランドや欧州、北米を回り、10月に米ワシントン州シアトルのクライメット・プレッジ・アリーナでツアーを締めくくる予定としている。
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